2016年3月ダイヤ改正発表(5)(JR四国、JR九州、JR貨物)
予讃線には8600系が追加投入され、全ての「しおかぜ」が電車で運転されることになります。8600系で運転されるのは、「しおかぜ」+「いしづち」4往復と、「いしづち」単独運転1往復です。なお、「しおかぜ」完全電車化に伴い、これまで宇和島まで直通していた「しおかぜ」は松山で分割され、松山以西は「宇和海」となります。「しおかぜ」のグリーン車、指定席は松山寄りの1~3号車に統一され、「宇和海」の指定席は松山寄りになります。グリーン車や指定席の人のほうが松山での乗り換えが楽になるのです。
「宇和海」のグリーン車は廃止されますが、反対に「南風」はすべてグリーン車付きになります。徳島線の「剣山11号」は途中の穴吹止まりですが、これが阿波池田行きになります。なお、穴吹折り返しの「剣山12号」がどうなるかは不明です。そのほか、JR四国では、特急の追加停車等があります。
九州で大きく変わるのは、「九州横断特急」。これまで2両編成で別府-人吉間を走行していましたが、別府-熊本間に短縮されます。別府-熊本間は4往復から3往復に減りますが、2両編成から3両編成に増強されます。熊本-人吉間の「くまがわ」も廃止され、代わりに熊本・八代-人吉間に快速が4往復走ります。また、現行では人吉-吉松間の「いさぶろう・しんぺい」2往復のうち、1往復は熊本-吉松間に延長されます。なお、熊本-人吉間には、2017年春から新たな観光列車が走る予定です。鹿児島線で川内-鹿児島中央間に走っている「川内エクスプレス」は廃止されます。乗車率が3割未満と少なく、どうやら新幹線に移行しているようです。代わりに、伊集院-鹿児島中央間で朝の普通列車を1往復増発します。
JR九州管内の在来線新駅開業は1か所。鹿児島線の熊本-川尻間に、新駅西熊本が開業します。無人駅ですが、利用客の増加を想定して、コンコース内に駅事務所があります。
JR貨物では、東京貨物ターミナル-吹田貨物ターミナル間に、最速6時間53分で結ぶ速達タイプのコンテナ列車を新設します。その他輸送力の増強を行います。機関車の新製は、EF210が6両、EH800が8両、HD300が4両です。
(追記)
「剣山」は下りが7本、上りが6本とアンバランスですが、朝の上りの「剣山2号」が4両編成となることによって(ほかの「剣山」は2両編成)、つり合いが取れているようです。
(参考:JR四国ホームページ http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2015%2012%2018.pdf、JR九州ホームページ http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/684/H28haru.daiyakaisei.pdf、JR貨物ホームページ http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/201512daiya.pdf、南日本新聞ホームページ https://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=71875、railf.jp http://railf.jp/news/2016/03/27/190000.html、「鉄道ファン」2016年7月号 交友社)
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