JR九州、温泉旅館に参入、メンテナンスにロボット導入か?
2016年秋に株式を上場することになったJR九州ですが、本業の鉄道業は約140億円の赤字(2014年度)のままです。黒地を目指してはいますが、上場後も3年間固定資産税の減免措置を受けても、黒字化の目標は2022年です。
今でもJR九州は駅ビルやマンションなど、鉄道以外での売り上げが全体の6割を占めていますが、これがさらに拡大するようです。JR九州の目標は8割です。そこで新たに参入するのが温泉旅館。すでにJR九州は別府市で旧国鉄の保養所を改装した旅館を経営していますが、本格的に温泉旅館に参入することになるのです。
温泉旅館は一から新たにつくるのではなく、既存のものを買収することによって行います。日田市で道の駅などを運営する第三セクターを買収するのです。全株式の7割を保有する日田市から3700万円で取得します(土地は日田市が保有したままですので、賃料を払うことになります)。この第三セクターは赤字続きで、2014年度末までの累積赤字は約4850万円にもなります。JR九州は7~8億円かけて部屋数を現在の11から約3倍に増やします。超高級ではないですが、高級な旅館にするようです。JR九州から第三セクターに社員を出向させ、経営陣は入れ替えます。約70人の従業員の雇用は維持します。
このほかでもすでに複数の旅館から経営譲渡を打診があり、具体的な交渉を行っているものもあります。
話は変わりますが、JR九州は枕木や砂利の点検、交換など線路のメンテナンスに、ロボット技術を導入することを検討しているようです。コスト削減のほか、鉄道作業員の高齢化進展と引退により、これまでの技術の伝承ができなくなるための対策です。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/entame/roadst/20151226-OYS1T50024.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASHD244BBHD2TIPE00R.html、http://www.asahi.com/articles/ASHDT5S6JHDTTIPE028.html、産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/151216/rgn1512160047-n1.html)
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