新幹線開業しても羽田-函館線増便、フェリーも新造
北陸新幹線では完敗の航空機でしたが、北海道新幹線と競合する羽田-函館線については強気のようです。
現在、羽田-函館線はJALが3往復、ANAが3往復、AIRDOが2往復の合計8往復です。ところが、航空会社各社が発表した2016年夏ダイヤ(3月27日~10月29日)によれば、JALは現行の3往復を維持したうえで、夏休み期間中の7月20日~8月11日はさらに1往復追加します。ANA、AIRDOも現状を維持します。確かに新幹線と競合しますが、スピードの面で航空機のほうが優位と判断しているようです。新幹線に対抗して極端な割引運賃を設定することもなく、むしろ新幹線開業により函館が観光地として注目され、需要そのものが増えると見ているようです。
新幹線のライバルとなるのは航空機だけではありません。青森-函館間では船もライバルになります。津軽海峡フェリーは80億円以上をかけて4隻中2隻を、2016年度に大型の新造船に更新します。そのうち1隻は10月運航開始予定です。置き換えられるのはどちらも船の耐用年数である25年を経過してはいませんが、更新することにしました。それぞれ10月と2017年3月に退役します。それぞれ新しくつくられる船は、2014年春に導入した「ブルーマーメイド」とほぼ同じ大きさで、置き換えられる2船よりも若干大きくなります。乗用車を230台運ぶことができ、乗用車の積載能力は15%増えます。トラックは9%増の71台です。
船内には、風呂とベッド付きの豪華な2人個室のほか、5人用、20人用などの客室があります。津軽海峡フェリーは、北海道新幹線開業後に東北と北海道を周遊する観光客の取り込みを狙っていますが、新幹線自体、乗り換えが増えて不便になるので、それを奪うことも視野に入れているのでしょう。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0225384.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0226240.html、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160122-22110526-webtoo-l02&pos=1)
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