名鉄名古屋駅と近鉄名古屋駅の改札を共通化へ
2027年のリニア名古屋開業をにらんで、名古屋駅の再開発計画が進められています。
その中で、名鉄と近鉄の改札口を近いところにするという話があります。名鉄と近鉄の名古屋駅はともに昭和10年代にできました。どちらも旧国鉄が払い下げた土地の地下にでき、場所は近接、ホームの高さはほぼ同じです。しかし、改札はJRなどとの連絡改札を除いても名鉄は7か所、近鉄は2か所あります。改札はバラバラなところにあり、計画的に駅がつくられたわけではないので、乗り換え経路は複雑となっています。まるでダンジョンのようですが、名古屋駅だけでなく、ほかのターミナル駅でもある話です。
実はこの名鉄と近鉄の名古屋駅について、共通の改札をつくるようです。現在の名鉄名古屋駅北口周辺の地下に設置するようです。JRの名古屋駅には東西に走る中央コンコースがありますが、名古屋市はその南に並行して新しい通路をつくります。あおなみ線乗り場に行くのにも便利なその通路の東端付近に共通改札はできます。かつては複数の鉄道で共通の改札を持つことがあり、名古屋周辺でも弥冨(JRと名鉄)、桑名(JRと近鉄)、豊橋(JRと名鉄)などがあります。これらの共通改札は減る傾向にあったのですが、最近は風向きが変わっているようです。複数の鉄道にまたがって利用することのできるIC乗車券が普及しているからです。名鉄と近鉄の名古屋駅の乗降人員は合わせて1日38万人と非常に大きいですが、ICカードの普及を考えると無理ではないと考えているようです。
名鉄は、名古屋市がリニア開業をにらんで構想をしている乗り換え広場、「ターミナルスクエア」の動きを見ながら、2017年3月までに再開発計画の具体案をまとめます。また、近鉄との共通改札以外にも、改札を設けます。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016010602000082.html)
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