「青春18きっぷ」で北海道新幹線乗車可能に
北海道新幹線が開業すると、青函トンネルを走る旅客列車は新幹線だけになります。普通列車はもちろんのこと、在来線の特急列車も運転されません。
これまで「青春18きっぷ」では、津軽海峡線蟹田-木古内間において、追加料金なしで特急の普通車自由席に乗ることができました。新幹線開業により特急がなくなり、このような特例もなくなると思われていましたが、1月5日にJRグループから発表された内容によれば(2016年度春季、夏季、冬季の発売期間、利用期間も併せて発表されています)、追加料金を払うことで北海道新幹線にも乗車できるようになりました。
「青春18きっぷ」で北海道新幹線に乗るには、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」というものを買う必要があります。大人、子供ともに同額(2300円)の「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(「青春18きっぷ」と同一期間で発売しますが、利用できるのは3月26日からです。「青春18きっぷ」とともに利用しなければならず、有効期間は乗車当日限りです)を買えば、北海道新幹線奥津軽いまべつ-木古内間(普通車の空席を利用します)及び道南いさりび鉄道線木古内-五稜郭間(木古内、五稜郭以外では途中下車できず、途中下車した場合は、道南いさりび鉄道の運賃が必要となります)をそれぞれ片道1回利用することができます。青森方面から奥津軽いまべつまでは新幹線を利用することができず、在来線で行くことになります。隣接する津軽線津軽二股で乗り換えます。
なお、北海道新幹線開業に伴い、直前の3月22日から25日の間、津軽海峡線を通るすべての列車が運休します。ただし、その期間であっても代替輸送はなく、有効期間の延長や払い戻しもありません。また、現在、奥羽線新青森-青森間では、追加料金なしで特急の普通車自由席に乗ることができますが、この特例は北海道新幹線開業後も続きます。
追加料金が要るとはいえ、「青春18きっぷ」で北海道新幹線に乗ることはいいものの、奥津軽いまべつ、木古内に停まる便はそれぞれ7往復、8往復と限られています。津軽線、道南いさりび鉄道も少なく、別料金でフェリーで行くか、割引切符を使って北海道新幹線新青森-新函館北斗間に乗るか(このことについては後日別記事にて書きます)、少々値段は上がるものの(北海道新幹線開業前は10290円、北海道新幹線開業後は10850円。新幹線開業の前後で料金が異なるため、春季は利用期間が3月19日までと3月26日からの2つに分かれます)、特急料金さえ出せば北海道新幹線新青森-新函館北斗間の普通車の空席に座ることのできる「北海道&東日本パス」の利用を考えたほうがいいかもしれません。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160105-2.pdf、http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160105-4.pdf)
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Comments
東日本北海道パスで、追加料金なしで北海道新幹線にのれるとあるが、
新青森ー新函館北斗の特急料金が別途必要なはず。誤りでは?
Posted by: ぷらら | 2016.01.09 09:49 AM
ぷららさん、こんばんは。
* 東日本北海道パスで、
さすがにそれでは、話がおいしすぎますね。記事は訂正しました。
Posted by: たべちゃん | 2016.01.11 08:53 PM