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中国で寝台にも座席にもなる新幹線、運行開始

 鉄道の営業距離が長くなると、夜行列車が出てきます。働くことができる昼間を移動でつぶすことはもったいないからです。そして、昼行列車なら座席が並びますが、夜行列車ならベットがあるものもあります。椅子で寝るよりも、ベッドで寝るほうが寝やすいからです。路線網が長い中国の高速鉄道では、寝台車のある列車もあります。

 しかし、座席車は夜になると車庫に泊まります。寝台車は昼間車庫で泊まります。寝台車をそのまま座席車として使うのは使いづらいからで、効率よい使い方ではありません。

 そこで2015年の年末から運行を始めたのが、寝台・座席両用の高速鉄道車両、D321。下段のベッドが引き出し式となっていて、簡単に座席に変えることができます。夜間は寝台列車として運行し、日中は座席列車として利用できるため、車両を効率よく使うことができます。大雑把に言えば、583系が新幹線になったイメージでしょうか?

 D321の最高速度は時速250キロ、16両編成で両端は座席車、中央部分には寝台部分もある食堂車があります。残りの13両はすべて個室の寝台車です。定員は寝台列車のときは642人ですが、座席列車にすると908人に増えます。個室の中には読書灯のほかコートフックやマガジンラック、パーテーションなどが完備され、大型荷物の収納スペースも増え、座席の増設も可能となっています。運転室には運転士専用のベッドも備えられています。
(参考:Sankei Biz http://www.sankeibiz.jp/macro/news/151230/mcb1512300500005-n1.htm)

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