北海道新幹線の割引切符は最大4割引
北海道新幹線の正規料金等についてはすでに発表されていますが、重要なのは実際に使える割引切符の水準がいくらになるのかということ。このことに関して記事を書くことはすでに予告していましたが、ようやく書くことができるようになりました。
北海道新幹線の割引切符は、インターネット主体。JR東日本の「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」や「モバイルSuica特急券」を設定します。「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」には2種類あります。乗車日の1か月前の10:00から乗車日当日の1:40まで申し込みが可能な「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」と、乗車日の1か月前の10:00から乗車日13日前の1:40まで申し込みが可能な「お先にトクだ値(乗車券つき)」です。携帯電話からを除き、発売開始日のさらに1週間前から事前予約も可能です。いずれも普通車指定席が対象で、2月26日から通年発売、3月26日から通年利用可能な商品です。割引率は、「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」が5~20%引き、「お先にトクだ値(乗車券つき)」が25~40%引き、区間によって割引率は異なります(閑散期や繁忙期も同一の割引率です)。割引率は近距離ほど高く、通常期の大人の場合(子供の設定もあります)、東京都区内-新函館北斗間(通常期22690円)の「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」は5%引きの21550円、「お先にトクだ値(乗車券つき)」は25%引きの17010円であるのに対して、新青森-新函館北斗間(通常期7260円)の「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」は20%引きの5800円、「お先にトクだ値(乗車券つき)」は40%引きの4350円です。「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」、「お先にトクだ値(乗車券つき)」の利用には、えきねっと会員登録(無料)が必要です。えきねっと会員限定、列車・席数・区間限定、インターネット予約限定のきっぷです。もっとも、5%引きしかない「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」の東京-新函館北斗間では、駅で普通に買える往復割引のほうが安いです。全然お得ではないです。また、「えきねっと」はJR東日本の切符ですが、JR北海道エリアでも、3月26日から、北海道新幹線各駅(奥津軽いまべつ、木古内、新函館北斗)と、五稜郭、函館の各駅で受け取り可能となります。ただし、JR北海道の駅では、JR東海等が含まれる予約については受け取りができません。
さらに安いのが、「モバイルSuica特急券」、「スーパーモバイルSuica特急券」。こちらは「モバイルSuica」へのクレジットカード登録(年会費税込1030円、ただし無料キャンペーンもあり)が必要です。どちらも通年発売、通年利用可能の商品で、「モバイルSuica特急券」は乗車日の1か月前の10:00から発車6分前まで、「スーパーモバイルSuica特急券」は乗車日の1か月前の10:00から乗車日前日の23:40まで発売します。「モバイルSuica特急券」は発売開始日のさらに1週間前から事前予約登録が可能です。普通車指定席のみが対象の「スーパーモバイルSuica特急券」は列車・席数・区間限定となります(「モバイルSuica特急券」はグリーン車、「グランクラス」もあり)。「スーパーモバイルSuica特急券」の場合、東京-新函館北斗間は15460円(通常期に比べて31%引き)となり、最安値の切符となります。
普通に「みどりの窓口」で買えるものとしては、「三連休乗車券」をリニューアルし、函館周辺のフリーエリアを拡大した「三連休東日本・函館パス」。北海道新幹線のほか、函館線函館-森間もエリアに含まれます(道南いさりび鉄道は乗車不可)。大人14050円、子供4300円で、JR東日本等が乗り放題となります。新幹線や特急等に乗るときは特急料金等が必要です。なお、JR北海道では販売していません。
JR北海道にも「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」、「お先にトクだ値(乗車券つき)」に似たきっぷができます。「北海道ネットきっぷ」、「北海道お先にネットきっぷ」です。ただこちらは、JR北海道でも函館エリアでは受け取りが可能な「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」、「お先にトクだ値(乗車券つき)」とは異なり、JR東日本エリアでの受け取りができません。それならわざわざ独自にきっぷをつくる必要はなく、「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」、「お先にトクだ値(乗車券つき)」をそのまま使えばよいだけと思われます。
なお、北海道新幹線の開業に伴い、「青函回数券」、「北海道全線フリーきっぷ」、「みなみ北海道フリーきっぷ」等が廃止されます。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2015/20160102.pdf、JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160105-4.pdf)
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