手持ちのICカードで東海道・山陽新幹線乗車可能に
東海道・山陽新幹線には、「EXサービス」というものがあります。エクスプレス会員向けのもので、指定席をインターネットで予約し、「みどりの窓口」等で紙の切符に引き換えることなく、会員専用のICカードでそのまま乗車することができます。JR東海の「プラスEX」を除いてJR東海かJR西日本のクレジットカードが必要で、一般のクレジットカードが使える「プラスEX」も、年間540円かかります。
しかし、JR東海とJR西日本は、パソコン、スマートフォン等で東海道・山陽新幹線の指定席を予約・購入し、新幹線の改札において「Suica」などの交通系のICカードをかざすことによって、新幹線に乗車することのできる新しいチケットレスサービスを2017年夏を目標に始めます。事前にパソコン、スマートフォン等ですでに持っているクレジットカード(VISA、Master、JCBなどが使えます)と交通系ICカードを登録します。クレジットカード会社への申し込みは不要で、年会費はかかりません。登録さえ済んでいれば、あとはパソコン、スマートフォン等で指定席を予約し(支払は予約時に登録したクレジットカードで行います。予約の変更は、発車前まで何度でもできます)、新幹線に乗るだけです。交通系ICカードをそのまま使うので、在来線との乗り換えも1枚のカードでできます(在来線の運賃は、これまで通り、チャージされたICカードの残額から引き去ります)。
なお、この新しいチケットレスサービスが導入された後も、会員制の「EXサービス」は残ります。新しいクレジットカードをつくり、年会費も払って、同じサービスしか受けられないとは、わざわざクレジットカードをつくる意味はありませんので、新しいチケットレスサービスには(割引がないなどの)何らかの制約があるようです。
(追記)
交通系ICカードと手持ちのクレジットカードで東海道・山陽新幹線に乗ることのできる新しいチケットレスサービスの名前が、「スマートEX」に決まりました。「スマートEX」は2017年9月末にサービスを開始する予定です。なお、価格は駅で売る通常の切符とほぼ同じになる予定です。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/01/page_8224.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/2017/02/page_10022.html、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/48204/2/)
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