西武、50年以上休止の安比奈線を廃止
かつて川の砂利を鉄道を使って運ぶことがありました。西武にもそのような路線がありました。南大塚と安比奈の間を結ぶ安比奈線(3.2キロ)がそれで、1925年に開通、関東大震災や戦後の復興に貢献しました。
ところが、砂利の需要減少や採取規制強化により、安比奈線は1963年に休止となりました。この路線が脚光を浴びたのは、バブルの時。1987年に安比奈駅の跡地に約300両規模の車両基地の計画が持ち上がりました。西武新宿線西武新宿-上石神井間の複々線化計画により、増加する車両を収容するためです。途中には新駅もできる計画でした。しかしこの計画、車両増強計画が見直されることによって実現しないこととなりました。現行の狭山市にある南入曽車両基地で対応できると判断したのです。西武は10日に発表した2015年4~12月期決算で投資した約20ヘクタールの車両基地の用地費など約126億円を特別損失として計上し、50年以上休止状態が続いていた安比奈線は、11月末の休止期限切れをもって廃止されます。単線の線路も撤去されます。
使用されなくなった土地は、川越市などと協議して新たな計画をつくる予定です。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASJ2B6223J2BUTNB014.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL10HJ9_Q6A210C1000000/、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/48569/)
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