東北・上越新幹線に1兆円改修工事
東北新幹線(東京-盛岡間)と上越新幹線(大宮-新潟間)は、開業してから30年以上が経ちます(JRになってから開業した東京-上野間を除きます)。毎日多くの列車が高速で走る新幹線。建築物は日々劣化していきます。そんな中、将来にわたって安定輸送を行うためには、適切なメンテナンスが必要です。
そこで、JR東海(東海道新幹線)でも行っているように、JR東日本の東北新幹線、上越新幹線でも、初めての大規模な改修工事を行うこととしました。17日に、国交相に対して、新幹線鉄道大規模改修引当金積立計画の申請を行ったのです。2016年4月から2031年3月までの15年間で3600億円を積み立て(1年あたり240億円)、その後2031年4月からの10年間で費用総額10406億円の大規模改修を行います。引当金は10年間で毎年360億円ずつ取り崩すことになります。大規模改修の主な工事内容は、鋼橋が支点部改修工、コンクリート橋が表面改修工、スラブ板改修工、支点部改修工、トンネルが覆工改修工、路盤改修工、土工がのり面工改修工です。コンクリート橋はひび割れすると水や二酸化炭素が入って強度が弱くなるので、表面を樹脂等で覆います。橋の土台部分の部品を交換し、トンネルの補強工事も行います。工事は深夜に行い、通常通りの運行を続けます。
(追記)
改修工事は深夜に行われ、列車の運行には影響がないようです。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2015/20160212.pdf、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160217-OYT1T50086.html、「鉄道ファン」2016年5月号 交友社)
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