山陽新幹線も引当金で大規模改修
この前、JR東日本による東北、上越新幹線の新幹線鉄道大規模改修引当金積立計画について記事を書きましたが、国鉄時代に開業した古い新幹線はJR西日本も所有しています。1975年に全線開業した山陽新幹線です。
その山陽新幹線を持っているJR西日本も24日、国交相に対して、新幹線鉄道大規模改修引当金積立計画の申請を行いました。2016年4月から2028年3月までの12年間で500億円を積み立て(1年あたり41億円)、その後2028年4月からの10年間で費用総額1557億円の大規模改修を行います。引当金は10年間で毎年50億円ずつ取り崩すことになります。JR東日本の計画に比べて改修費用が大幅に少ないですが、JR西日本によればその理由は、これまで随時改修を行ってきたためだそうです。
山陽新幹線の大規模改修工事の主な内容は次の通りです。橋梁(鋼橋)は支承部改修工、橋桁と橋台・橋脚の間にある支持部材を取り替えます。コンクリート橋は断面修復工と高欄取替です。コンクリートの表層を除去し補修するとともに、横の壁である高欄を取り替えます。トンネルは覆工改修工と路盤改修工です。覆工改修工はトンネル上部のコンクリートと地盤の隙間に注入するとともに、ロックボルトによる覆工と地盤の一体化を行います。鉄筋コンクリート覆工施行区間については、パネルによる覆工内面の被覆を行います。路盤改修工は杭によるトンネル下面の支持を行います。土工はのり面工改修工と防音壁取替です。盛土区間ではのり面工を取り替えるとともに、水抜き用のパイプを設置します。切土区間ではのり面工を取り替えるとともに、風化した地盤を撤去します。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/02/page_8346.html、産経ニュース http://www.sankei.com/life/news/160224/lif1602240032-n1.html)
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