宗谷線の特急料金、地元は10円
3月26日のダイヤ改正で、JR北海道のディーゼルカーで運転される区間の普通列車が減少します。すでに改正後のダイヤは発表されています。
宗谷線も例外ではありません。ダイヤ改正以後、幌延-稚内間の普通列車は1日3.5往復しかありません。旭川方面からの稚内着は8:01、11:56、19:30で、旭川方面への稚内発は5:14、10:52、17:17、19:39です。
そこでJR北海道は、沿線の中川、幌延、豊富の3町の住民を対象に、運賃に10円を追加すれば特急に乗ることのできる特別措置を検討しているようです。すでに町には提案しています。人の流動に合わせて、中川町民は名寄-天塩中川間(この区間には路線バスがありません)、幌延町民は幌延-稚内間、豊富町民は豊富-稚内間が対象となります。運賃に10円を追加して特別乗車票を購入すれば特急に乗ることができるのです。本来なら自由席特急料金は620~1130円かかりますが、一部の便に限定されるものの(町によって10円で乗車することのできる列車は異なります)、たった10円で済むのです。特別乗車票の販売は各町に委託するようです。
宗谷線の名寄以北は利用者が極めて少ない区間のひとつです。普通列車の減少を補うため、特急を快速に格下げしたら話は簡単でしょうが、それをやると減収が大きくなるのでしょう。ところで、特急料金を10円に値下げすることによる減収分はだれが負担するのでしょうか? 地元が特急券を買って住民に安く売るのはともかく、JRが負担するのなら、ほかのところからも同様の話が出てきそうです。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/articles/20160205/k00/00m/040/132000c、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0230836.html)
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