名古屋市交通局、名城線等に女性専用車両、中学3年生に一日乗車券をプレゼント
名古屋市交通局では、一番混雑する東山線で女性専用車両を設けています。2002年9月に導入したときは平日の始発から9時までの間だけでしたが、今では平日の始発から終電まで毎日運行しています。女性専用車両の乗車率はほかの車両とほぼ同じ200%程度ですが(2015年12月名古屋市交通局調査、8時台の乗車率)、女性は男性よりも小柄なので、空いているように見えます。ほかの時間帯も同じような傾向のようです。
さて、その女性専用車両、7月から名城線と名港線にも拡大されます。名城線と名港線の痴漢の被害は、東山線の50件(2012~2014年度に警察に届け出があったもの、以下同じ)に次いで22件と多いからです。なお、鶴舞線も20件とあまり差がないのですが、名鉄との乗り入れがあるので単純には導入できないのでしょう。なお、名城線、名港線で女性専用車両が導入されるのは平日の始発から9時まで。沿線にプロ野球の試合やコンサートなどが行われる、ナゴヤドームがあるので、イベントが行われない朝のラッシュ時のみに限定したのです。
名古屋市交通局は2016年度当初予算案に、車両や駅への案内表示のための経費など2200万円を計上します。ほかの時間帯への拡大やほかの路線への導入については、名城線等の状況を見てから検討するとのことです。
もうひとつ2016年度当初予算案に計上しているものがあります。400万円を計上しているのが、「中学3年生応援きっぷ」の交付。名古屋市内の中学3年生に公共交通機関に親しんでもらおうと、市バス、地下鉄の1日無料乗車券を2枚交付するのです。将来の世代に対する政策は、将来のことを考えると必要ではあるものの、高齢化社会の現状では政治的になかなか取り上げられないものです(数少ない例はこちら)。これについては積極的に賛同したいです。
(参考:朝日新聞2月13日朝刊 中部14版、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160129/CK2016012902000059.html)
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