奥津軽いまべつ-津軽中里間にバス
北海道新幹線が開業する3月26日から、本州唯一の北海道新幹線の停車駅、奥津軽いまべつと津軽鉄道の北の終点、津軽中里を結ぶバスの運行を始めます。当面5年間の運行予定です。
この区間のバスを運行するのは、「奥津軽いまべつ駅・津軽中里間バス運行協議会」。沿線市町のほか、地元の交通事業者の弘南バス、津軽鉄道、青森県、青森県警も加わっています。実際の運行は弘南バスに委託します。奥津軽いまべつ-津軽中里間(34キロ)を1日4往復します(観光シーズンには5往復に増やすことも考えています)。新幹線や津軽鉄道との接続を考慮し、奥津軽いまべつ駅前の始発は10:40発、津軽中里駅前の最終は17:35発とします。国道339号線と県道を経由して所要時間は約1時間10分、運賃は1200円です。途中、外ヶ浜町の蟹田大平、中泊町の今泉、薄市の3か所にバス停を設けますが、津軽中里駅前行きは降車のみ、奥津軽いまべつ駅前行きは乗車のみです。このルートの一部、約12キロの区間では携帯電話が通じないため、安全確保の観点からバスに無線を備え付けます。
ところがこのバス、年間2000万円弱の赤字が見込まれています(バス1台当たりの平均乗客を4人と想定しています)。赤字は青森県が半額、残りを協議会に加わっている今別、中泊、五所川原の3市町が均等負担します(外ヶ浜町は協議会に加わっていませんが、利用者増のため、バス停を設置しました)。2年目から国の補助を受けるため(半額の補助があります)、実証運行として運行します。
公共交通で津軽中里に行くには、青森から鉄道かバスで五所川原に出て、そこから津軽鉄道等で行くしかありませんでしたが、新たなルートができます。津軽中里で来た道を折り返す必要もありません。遠回りとなりますが、観光用として、奥津軽いまべつと津軽中里の間を、竜飛岬経由で行くバスも欲しいところです。
(追記1)
奥津軽いまべつから津軽中里への最終バス(奥津軽いまべつ駅前19:40発)は、津軽中里で津軽鉄道に接続しますが、津軽中里20:55発の金木行きしかありません。そこで3月26日から津軽中里20:55発の金木行きを21:10発津軽五所川原行きに変更します(合わせて津軽五所川原21:00発の金木行きを増発します)。これらの列車は、4月1日のダイヤ改正で定期列車となります。
(追記2)
奥津軽いまべつ-津軽中里間のバスはマイクロバスが使われるようです。H5系風です。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160204_22002.html、http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160213_22004.html、http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201603/20160327_23004.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20160203-OYTNT50358.html、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160213-13124348-webtoo-l02、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160308-08221742-webtoo-l02、Web東奥 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20160319011560.asp)
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