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由利高原鉄道、「エボルタ」ラッピングに

 由利高原鉄道に関して話をいくつか。

 由利高原鉄道は昨日3月26日、ダイヤ改正を行いました。本数は人件費を増やさないために1日14往復のままですが、羽越線との接続にはできるだけ配慮したものとなっています。夕方の一部列車の時刻を多少繰り下げています。改善点は臨時列車の増発。多客期やイベント列車運転期間の休日を中心に臨時列車を出していますが、その本数が増えます。現行では37本から120本に増えます。

 臨時列車は3種類。まず一つ目の午前便は、鳥海高原などに宿泊した人が帰るための列車。矢島9:04発羽後本荘行き、羽後本荘9:56発矢島行きです。ゴールデンウィーク、お盆、秋の連休に運行します。現行の34本から36本に増えます。二つ目の午後便は、列車アテンダントが乗務する「まごころ列車」(矢島11:25着)に乗った人がすぐに折り返さなくても済むように設定された列車です。矢島12:54発羽後本荘行き、羽後本荘13:54発矢島行きです。現行の2本から74本に増えます。イベント列車運転期間の休日を中心に運行します。最後の夜間便は9月に矢島で行われる八朔祭の帰路用と12月の忘年会シーズンの金曜、土曜に運行するもので、矢島22:00発羽後本荘行き、羽後本荘22:45発矢島行きです。現行の1本から10本に増えます。このほか、2017年2月の矢島冬まつり(酒蔵開放)の当日にも午前、午後に臨時列車を運行する予定です。

 次の話題は、YR2002号車のラッピング変更。現行は緑色の車体に大きな鳥海山が描かれています。これが3月30日から変わるのです。2015年11月に埼玉県立川越工業高校の生徒が「エボルタ電池鉄道」に取り組み、見事成功しましたが、それをラッピングで表現するのです。「エボルタ電池鉄道」ラッピング車両の出発式は3月30日に羽後本荘駅で行われ、直後に走る羽後本荘9:56発には関係者のみの臨時列車のため乗れませんが、次の矢島10:46発からは乗ることができます。ラッピング車両は2年間走行する予定です。

 最後は、以前にも取り上げた貸切バスの話。順調に進み、3月17日に東北運輸局秋田運輸支局で、一般貸切旅客自動車運送事業の許可証交付式がありました。

 由利高原鉄道は2014年度夏からバス事業参入の準備を進めてきました。春田社長や社員が国交省の運行管理者の資格を取得し、地元のバス会社で管理職を経験した安全統括管理者や運転士を新たに3人採用し、4月に貸切バス事業部を新設します。貸切バス事業で使う29人乗りマイクロバス3台と矢島駅裏の車庫は、由利本荘市が秋田県の交付金約6070万円を活用して準備し、由利高原鉄道に無償で貸与したものです。最初のバスツアーは4月下旬、鳥海山麓の景勝地や産直施設を周遊するものです。
(参考:由利高原鉄道ホームページ http://www.obako5.com/info/%E5%B9%B3%E6%88%90%EF%BC%92%EF%BC%98%E5%B9%B4%EF%BC%93%E6%9C%88%EF%BC%92%EF%BC%96%E6%97%A5%EF%BC%88%E5%9C%9F%EF%BC%89%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E6%94%B9%E6%AD%A3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/、http://www.obako5.com/info/yr2002%E5%8F%B7%E8%BB%8A%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%A4%89%E6%9B%B4%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201602/20160202_42002.html、http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201603/20160318_42001.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/news/info/article/_326.html、http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2016/03/post_1425.html)

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