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東京のタクシー、7月から初乗り値下げの社会実験

 東京(東京23区、武蔵野市、三鷹市)のタクシーの初乗り運賃は、多くの場合、2キロまで730円です。この金額は国際的に見て割高で、短い距離では使いづらいと言われています。そこで国交省は7月から2か月間、東京のタクシーの初乗り運賃を1.16キロ460円とすることで値下げをする社会実験をすることにしました。

 この値下げは短距離だけが安くなるものです。初乗り運賃は1.16キロ460円から始まりますが、その後は280メートルごとに90円ずつ上がり、2キロの段階では現行の730円になります。その後の運賃の上がりかたは今まで通りです。全てのタクシーや地域で安くなるのではなく、実験に参加する業者は公募し、値下げの対象となる乗り場は駅、繁華街、スーパーなどに限られるようです。

 国交省は実験を行うことにより、高齢者や訪日客などが利用し、タクシー会社の収益増につながり、このことをもってほかの全国の都市でもタクシーの初乗り運賃の値下げをさせたいとのことです。しかしタクシー会社のほうは初乗り値下げにより減収を危惧する声が強く、実際にタクシーに乗ろうとすると拒否されたり嫌な顔をされそうです。

(追記1)
 東京のタクシー大手日本交通は、東京23区、武蔵野市、三鷹市の初乗り運賃を2キロ730円から1キロ強410円に変更を求める申請を4月5日、国交省に対して行いました。初乗りは安くなりますが、初乗りで乗ることのできる区間が短くなるので、2キロ以上では今とほぼ同じ運賃になります。日本交通としては客単価が下がっても、利用者が増えるために収入は変わらないと考えています。

 この日本交通の動きに追随するところがあります。ほかの大手も同様の申請を行うようです。日本交通の申請から3か月以内に、地域の車両台数の7割を超えるタクシー会社が同様の申請をすれば、国交省は認可に向けた審査を始めます。国交省も通常の値上げに比べて手続きを簡単にする方針で、認可されたら2017年4月からはこの社会実験と同じような内容が恒常的なものになります。

(追記2)
 タクシーの初乗り運賃値下げの社会実験は、8月5日から9月15日までの間、行われます。初乗り運賃が従来の2キロ730円から1.059キロ410円になります。新橋駅東口など4か所に専用の乗り場を設け、40台のタクシーを用意します。

(追記3)
 東京の初乗り運賃の値下げは2017年1月30日から行われました。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS11H3Y_R10C16A3EE8000/、日テレNEWS24 http://www.news24.jp/articles/2016/03/11/07324510.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASJ453525J45ULFA006.html、朝日新聞7月27日朝刊 中部14版、Sankei Biz http://www.sankeibiz.jp/business/news/170130/bsd1701300500005-n1.htm)

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