JR四国、津波避難用にシューター
四国の南部は南海トラフ地震で大きな津波が押し寄せてくると予想されています。地震が起きれば、いち早く避難しなければなりません。
列車から避難するための道具として従来から使われてきたのが、はしご。しかしはしごでは、足の不自由な人たちにとっては時間がかかります。そこでJR四国高知運転所にいる社員たちが考え出したのが、滑り台式のシューター。航空機で見かけるものです。
ところが航空機用のものを持ってきても、うまくいきません。スピードが出すぎるのです。試行錯誤の末できたのが、幅80センチ、長さ2.5メートルのもの。トラック荷台の雨よけシートに使われるものと同じ、ポリエステル製です。普段は座席下にあり(赤色の袋に入っていて、目立ちます)、非常時には車両の正面扉下部と線路にロープで結び付けて使用します。ワンマン列車で運転士1人だけで取り付けられるように工夫され、1分弱でできます。このシューターは2014年11月の訓練で使用され、良好な結果を残しました。
JR四国は土讃線高知-窪川間や牟岐線のワンマン列車113両にシューターを備えます。JR各社でこのようなシューターを採用するのは初めてのようです。設置費用は1000万円程度で、4月中には設置を完了させます。グループ企業で生産を行い、他社への販売も考えています。
(参考:高知新聞ホームページ http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=352703&nwIW=1&nwVt=knd、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLZO97855470Z20C16A2LA0000/、徳島新聞ホームページ http://www.topics.or.jp/localNews/news/2016/03/2016_14567988608173.html)
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