« JR北海道、留萌線留萌-増毛間の11月末廃止を提案 | Main | 北陸新幹線、小浜-京都間の途中駅はなし »

南海、汐見橋駅の沿線観光案内図を廃棄

 南海汐見橋駅はもともと1900年、高野鉄道のターミナル駅、道頓堀駅として開業しました。しかし1925年に高野線も難波駅に乗り入れるようになり、汐見橋-岸里玉出間は都会の中のローカル線となっています。30分間隔で2両編成の電車が行ったり来たりするだけです。

 レトロな雰囲気が残るターミナルの汐見橋駅、改札口の上に大きな沿線観光案内図を掲げていました。幅3メートルを超えるものです。昭和30年代に掲げられたこの沿線観光案内図は、当然ながら描かれているのは昭和30年代のもの。和歌山県や徳島県の名所や旧跡がイラストで紹介されていますが、今は廃止されて存在しない和歌山市内の路面電車、淡路島の鉄道、深日港と洲本を結んでいた汽船の航路も描かれています。汐見橋駅の名物ともいえる存在でした。

 その沿線観光案内図ですが、もう見ることはできません。1日のことですが、案内図の劣化が進行し、剥がれ落ちた部分が目立つなど見栄えが悪かったため、撤去されてしまったのです。その後、南海は案内図の修復は困難と判断したため、廃棄してしまったのです。

 本当にもったいない話です。確かに沿線観光案内図は半世紀以上前のもので古く、適切な案内はできないでしょう。とはいえ、史料としてはかなりのものであり、博物館などで展示するという方法もあったのです。拙速な判断だったとも言えます。
(参考:産経WEST http://www.sankei.com/west/news/160323/wst1603230038-n1.html)

| |

« JR北海道、留萌線留萌-増毛間の11月末廃止を提案 | Main | 北陸新幹線、小浜-京都間の途中駅はなし »

鉄道」カテゴリの記事

南海・泉北」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 南海、汐見橋駅の沿線観光案内図を廃棄:

« JR北海道、留萌線留萌-増毛間の11月末廃止を提案 | Main | 北陸新幹線、小浜-京都間の途中駅はなし »