南海、汐見橋駅の沿線観光案内図を廃棄
南海汐見橋駅はもともと1900年、高野鉄道のターミナル駅、道頓堀駅として開業しました。しかし1925年に高野線も難波駅に乗り入れるようになり、汐見橋-岸里玉出間は都会の中のローカル線となっています。30分間隔で2両編成の電車が行ったり来たりするだけです。
レトロな雰囲気が残るターミナルの汐見橋駅、改札口の上に大きな沿線観光案内図を掲げていました。幅3メートルを超えるものです。昭和30年代に掲げられたこの沿線観光案内図は、当然ながら描かれているのは昭和30年代のもの。和歌山県や徳島県の名所や旧跡がイラストで紹介されていますが、今は廃止されて存在しない和歌山市内の路面電車、淡路島の鉄道、深日港と洲本を結んでいた汽船の航路も描かれています。汐見橋駅の名物ともいえる存在でした。
その沿線観光案内図ですが、もう見ることはできません。1日のことですが、案内図の劣化が進行し、剥がれ落ちた部分が目立つなど見栄えが悪かったため、撤去されてしまったのです。その後、南海は案内図の修復は困難と判断したため、廃棄してしまったのです。
本当にもったいない話です。確かに沿線観光案内図は半世紀以上前のもので古く、適切な案内はできないでしょう。とはいえ、史料としてはかなりのものであり、博物館などで展示するという方法もあったのです。拙速な判断だったとも言えます。
(参考:産経WEST http://www.sankei.com/west/news/160323/wst1603230038-n1.html)
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