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新東名等、時速110キロ走行試行へ

 最高速度が時速100キロの新東名について制限速度を引き上げるというがありますが、それが2017年以降に試行というかたちで実施されることになりました。最高速度が110キロになります(トラックなどの大型貨物車は現行の80キロのままです)。

 試行が行われるのは新東名御殿場ジャンクション-浜松いなさジャンクション間の一部と、東北道花巻南インターチェンジ-盛岡南インターチェンジ間の一部。新東名はともかく、かなり前に開業した東北道が選ばれたのは意外です。規格がよいのでしょうか?

 なぜ見直すのでしょうか? そもそもの理由は、制限速度が実態に合っていないからです。最高速度100キロなら、100~120キロぐらいで走っているのです。高速道路自体も最近できたものは、高速走行に適したつくりになっています。新東名が典型的ですが、車道や路肩が広く、カーブや勾配が少ないのです。また、警察庁が2012年から2014年にかけて、120キロでも安全に走ることのできる高速道路7か所と、100キロを想定した2か所を比較調査しました。実際に車が100~120キロで走っている区間では、120キロでも安全に走ることのできる高速道路の死傷事故の発生率は100キロを想定したところよりも4割低かったのです。また、120キロでも安全に走ることのできる高速道路では、100~120キロで走った場合と100キロ未満で走った場合の死傷事故の発生率に大差はありませんでした。

 制限速度を引き上げる時期及び区間は、それぞれ岩手県、静岡県の公安委員会が決めます。新東名では片側3車線となっている、数十キロの区間が対象になるようです。この試行を踏まえて、最高速度をさらに引き上げ、対象区間も拡大します。

(追記)
 新東名では、新静岡-森掛川間(50.5キロ)が2017年11月1日から最高速度が110キロになります。
(参考:朝日新聞3月25日朝刊 中部14版、静岡新聞ホームページ http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/223035.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/20170928-OYT1T50043.html)

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