JR貨物、「青函付加料金」を導入
北海道新幹線が開業しても、青函トンネルを貨物列車は走り続けます。しかしそのためには、青函トンネル専用のEH800形式交流電気機関車の投入、機関区改修工事、駅基地整備、地上設備駅作業等、総額160億円にものぼる設備投資をしなければなりません。
そこでJR貨物は、この先例のない共用運行の安全性を最大限確保するとともに、将来にわたって北海道物流における鉄道貨物輸送を維持・発展させていくために、青函トンネルを通る貨物列車に「青函付加料金」を導入することにしました。160億円の設備投資は無利子貸付と助成金が半分ずつで行われましたが、JR貨物には減価償却費等で毎年10億円の負担が継続的に発生します。それを補うのが「青函付加料金」です。
「青函付加料金」の対象となるのは、東北、関東、東海、関西、九州各支社管内発北海道支社管内着貨物及び北海道支社管内発東北、関東、東海、関西、九州各支社管内着貨物のすべてで、割増・割引適用貨物を含みます。ただし、危険品等で東青森-函館貨物間を連絡運輸するものは除きます。「青函付加料金」の金額は12フィートコンテナ換算1個当たり1000円(税抜き)です。この値段は10億円の負担増を青函トンネルを通るコンテナの数、年間102万個で割ったものです。「青函付加料金」は4月1日から2019年3月31日までの間実施します。2019年4月1日以降はその時の状況により決めます。
(参考:JR貨物ホームページ http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/20160316-03.pdf、カーゴニュースホームページ http://cargo-news.co.jp/contents/code/160310_2)
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