阪和線の新車は転換クロスの225系
223系、225系に置き換わった快速はともかく、普通は旧型の103系が幅を利かせている阪和線に、2017年度までに新車122両を投入するというニュースは驚きをもって迎えられましたが、その新車とは何かはわかりませんでした。
その新車が明らかになりました。225系です。ただ、2010年に導入したときから6年経っています。この間に投入された北陸線向け521系3次車、広島地区向け227系で行ってきた安全性・快適性向上の施策を取り込んでいます。先頭の形状も521系3次車や227系と同じようなデザインになり、先頭部の編成間転落防止ホロも採用されています(6両編成のものは、併結が考えられていないことから、先頭部の編成間転落防止ホロはありません)。車内での特徴として挙げられるのは、「アシストレバー付貫通扉」。車両間の貫通扉は重たいことが多く、体重をかけないと開かないことも多かったのですが、取手を工夫することにより、開けやすくなっています。海岸沿いに走る区間があることから、避難用はしご、非常灯などを備え、客室内の照明はLED化されています。車内Wi-Fi、ドア誤扱い防止装置、戸挟み検知機能、車両異常挙動検知装置などが備えられ、安全機能やサービス機能を強化しています。行先表示器もフルカラーLEDです。
225系2次車は4両編成14本と6両編成11編成の合わせて122両を導入します。羽衣線は3両までしか入らなかったはずなので、4両編成から短くして使うのでしょうか? そして、一番肝心なことですが、阪和線にすでに投入されている223系、225系同様、2列+1列の転換クロスシートが並べられます。快速のみならず、普通列車も3扉転換クロスシート車両が使われるのです。意外なことです。
(追記1)
阪和線の安全機能やサービス機能を付加した新車225系は、2016年7月1日に運転を開始します。阪和線のほか、大阪環状線や関西空港線でも走る予定です。最終的には122両投入しますが、2016年7月1日時点では28両です。
(追記2)
225系2次車は2015年度に8両、2016年度に96両、2017年度に18両投入されます。
(参考:マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2016/03/14/537/、railf.jp http://railf.jp/news/2016/04/06/120000.html、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/06/page_8832.html、「鉄道ファン」2016年12月号 交友社)
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Comments
当該車両の報道公開においてあなたの撮った写真を用いて、どのような部分がどのようになっているか具体的に説明をおこなってください。
また、どのような部分がどのようになっているか、この報道公開においてどのように説明がなされていたのですか
Posted by: K.Tsuzaki | 2016.03.26 05:53 PM
K.Tsuzakiさん、こんばんは。
* 当該車両の報道公開において
報道関係者でないので、そういうものはありません。
Posted by: たべちゃん | 2016.03.26 08:24 PM