龍神自動車、護摩壇山-栗栖川間にバスを運行
世界遺産として人気のある高野山と熊野。この2つを直結するバスはなく、いったん紀伊田辺まで出る必要があります。
ところが龍神自動車は4月2日から、護摩壇山-栗栖川間にバスを運行することにします。南海りんかんバスの高野龍神線と龍神自動車の本宮線を組み合わせて、紀伊田辺まで出なくても、高野山と熊野を行き来することができるようになります。
新設される高野中辺路線は春から秋までの季節運行。今年(2016年)の場合、4月2日~11月20日の休日(9月11日を除く)と5月2日、6日、8月1日~26日の平日、9月23日、10月17日~11月20日の平日の合計123日の運行です。急行バスの扱いとなり、護摩壇山-栗栖川間(55.1キロ)で途中停まるのは、季楽里龍神と龍神温泉のみです。護摩壇山-栗栖川間の運賃は大人片道2240円、子供片道は1220円です。いずれも急行料金200円が含まれています。全便事前予約制(龍神自動車に電話予約します)で、空席がある場合に限り、予約なしでも乗車できます。ルートは国道371号線と県道198号線を経由するので、2014年に乗った「高野・熊野アクセスバス」と重なるところがあります。このバスを発展させたのが高野中辺路線なのでしょうか? 「高野・熊野アクセスバス」の利用が振るわないという話があったので、意外です。
先ほども述べたとおり、高野山と熊野を短絡するこのバス路線の開通により、高野山と熊野の行き来が便利になります。護摩壇山や栗栖川での接続も配慮されるので、高野山駅前-本宮大社前間の最速が4時間10分となります。今まで1日がかりの移動だったのが、2時間以上も短縮されることになります。本当に便利な路線です。
(追記1)
南海りんかんバスとの乗継運賃も検討しているとのことです。
(追記2)
田辺市、高野町、JR西日本でつくる「高野・熊野アクセスバス推進協議会」は、南海りんかんバスの高野山駅前-護摩壇山間、龍神自動車の護摩壇山-栗栖川間の利用者に対して割引を行います。これにより、本来4090円かかる高野山駅前-栗栖川間は2590円、3190円かかる高野山駅前-龍神温泉間は1900円などとなります。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/library/groupinfo/news/pdf/160301.pdf、龍神自動車ホームページ http://www.ryujinbus.com/common/20160326_koya_nakahechi.pdf、紀伊民報ホームページ http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=312191&p=more)
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