JR北海道、留萌線留萌-増毛間の11月末廃止を提案
JR北海道の赤字ローカル線のうち、廃止の話が進んでいるのは留萌線の末端区間、留萌-増毛間。JR北海道は2016年度中に廃止する方針を示しています。
ただ、2016年度のいつに廃止するかは決まっていません。もともとJR北海道は10月末に廃止する予定でしたが、増毛町は受け入れませんでした。そこで今月上旬、JR北海道は改めて増毛町に対して11月末に廃止することを提案しました。
もっとも、堀増毛町長はこの提案に対しても同意することなく、今月中としていた廃止提案に対する意向表明を先送りする方針のようです。廃止時期や地域振興への支援を巡ってJR北海道との協議がまとまっていないためなのです。JR北海道はすでに2015年12月の時点で、廃止後の代替交通はすでに並行して走っている路線バスで、そのバスが運行していない早朝夜間については、タクシーを利用した事前予約制の輸送を考えています。JR北海道が運行費を一定期間支援します。増毛駅は木造駅舎が観光スポットとなっていて、それについては周辺の施設とともに増毛町に無償譲渡し、周辺整備費の一部を支援します。なお、隣の留萌市は増毛町の最終判断を受けて廃止に同意するか判断するとのことです。
とは言っても、増毛町としてはできるだけ廃止を先送りにすれば、その間は自分の懐を傷めずに、JR北海道に赤字を出させながら運営させることができます。しかし、留萌線留萌-増毛間の状況は、鉄道を維持する必要性があるとは全く言えないのは明らかです。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0248314.html、毎日jp http://mainichi.jp/articles/20160319/k00/00e/040/198000c)
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