1日羽田便3往復しかない白浜空港に国際線ターミナルビル
和歌山県唯一の空港は南紀白浜空港。羽田便が1日3往復するだけの、小さな空港です。
ところがこの小さな空港に、和歌山県は国際線ターミナルビルを建設するというのです。南紀白浜空港は滑走路2000メートルしかありませんが、160人クラスの航空機で中国、韓国、台湾、香港などと結ぶことができます。2016年度に設計に着手し、早ければ2017年度に着工、完成したいと考えています。
もっとも、南紀白浜空港は羽田便だけの空港であり、国際線はありません。和歌山県は航空会社や旅行会社に国際定期便の誘致交渉を続けていますが未だに実現せず、チャーター便が年間1往復程度しかありません。その原因として、空港の設備が不足していることを挙げています。南紀白浜空港には搭乗口が1か所しかないため、国際線を発着させるとしてもその間にしなければなりません。国際線が来たときは、税関、出入国管理、検疫の設備をその都度備え、出国者と入国者が混じらないよう、乗客全員の入国を終えてから出国手続きを始めないといけません。すべてを終えるには3時間ほどかかります。また、設備を設置するには多くの人手が必要で、県庁からも職員を出張させるなどの手間がかかります。また、その間航空機は空港に留め置く必要があり、効率的な運航ができません。そこで和歌山県は国際線ターミナルビルを建設しようとしています。そして、国際便誘致の営業力強化や運営効率化(滑走路などの設備維持管理のため、年間約3億円程度の赤字が出ています)のため、民間会社に運営権を売却することも考えています。民間会社には2017年度から運営してもらうことも検討します。
ただ、1日たった3往復だけのローカル空港に国際線ターミナルビルとはぶっ飛んだ話です。国内線がある程度ある空港が言えるのであって、今のターミナルの改良ならともかく、わざわざビルをつくるほどの必要性があるのかと言ったら疑問です。
(参考:紀伊民報ホームページ http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=309899&p=more)
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