EF510はJR貨物へ、ブルートレインは南アフリカへ
JR東日本は夜行列車牽引用としてEF510を投入しましたが、肝心の夜行列車は3月26日のダイヤ改正で廃止されてしまいました。
出番が減ったEF510をJR貨物に譲渡するという動きは前からありましたが、ついに残った2両もJR貨物に譲渡されることになりました。最後に譲渡されるEF510の509号機と510号機はともに「カシオペア」カラー、銀色の車体です。最後の「カシオペア」が上野に着いたのは3月21日、それから10日後の31日、これまで過ごしてきた田端運転所を後にし、JR貨物の富山機関区に転属されることとなったのです(4月3日に1両が富山機関区に到着し、5月中にもう1両が到着する予定です)。EF510が初めて田端運転所に配置されたのは2009年12月、それから6年余りでJR東日本からEF510が消えることになりました。なお、JR貨物でも、元「北斗星」用の青色のものは青色のまま、元「カシオペア」用の銀色のものは銀色のまま走るようです。
そして、ブルートレインの客車にも動きがあったことが判明しました。青森車両センターにあった24系の客車27両(電源車を含みます)が2015年11月に秋田から南アフリカに輸送されました。南アフリカと言えば、「ブルートレイン」の発祥の地。その南アフリカに、日本のブルートレインが行くのであれば、それは光栄なこととも言えます。
(追記)
ところが、このブルートレイン車両、2016年3月になっても秋田港に置かれたままになっています。このブルートレイン車両はコンゴ民主共和国行きらしいですが、海外への輸送時期は決まっていないのが現状のようです。
(参考:railf.jp http://railf.jp/news/2016/04/01/150000.html、「鉄道ジャーナル」2016年3月号 鉄道ジャーナル社、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160405-00049760-kitanihon-l16、「鉄道ファン」2016年6月号 交友社)
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