宅配便を駅で受け取り
いくらネットショッピングが普及しても、買った品物は運ばなくてはなりません。その輸送によく使われるのが、宅配便です。
しかし、ネットショッピングを使う人の中には、仕事などに出かけていて、不在がちの人もいます。宅配便を配達しても不在では、なかなか注文したものを届けることができません。再配達することによりその分だけトラックを使うことになり、ドライバーの労働時間も増えます。再配達のために営業用トラックの年間排出量の1%(約42万トン)の二酸化炭素を発生させ、年間約1.8億時間、人数にして約9万人分の労働力を使っているのです。
そこで出てきたのは、宅配便を駅で受け取ることができる取り組み。国交省もすすめています。例えば、東京メトロはヤマト運輸と共同で、小竹向原など有楽町線(副都心線)の5駅で宅配ロッカーを利用した実証実験を行っています。高さ36.5センチ、幅44センチ、奥行き61センチまでの荷物が対象で、ヤマト運輸の会員制サービスに登録している人のみが利用できます。事前に配達時間を伝えるメールが届いて、駅での受け取りを選ぶことができるという仕組みです。実証実験の結果によっては、受け取りができる駅の拡大を考えているようです。
京急は日本郵便、京王はどこの宅配便会社でも受け取ることができるコインロッカーを開発しています。早ければ夏にも本格的なサービスを始めるようです。
(追記)
JR東日本も、日本郵便、ヤマト運輸と連携して、駅で宅配便の受け取りができる、宅配ロッカーを設置します(ほかの宅配会社の荷物も受け取ることができます)。6月ごろから設置を始めます。
(参考:「鉄道ファン」2016年5月号 交友社、通販新聞ホームページ http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2016/03/post-2443.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/10/17/262223.html、JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2016/20160504.pdf)
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