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「オホーツク」、「サロベツ」見直しか?

 3月26日のダイヤ改正で普通列車用の車両(キハ40系)の老朽・劣化が進んでいることから、運行本数を減らしたのは記憶に新しいところです。実は、特急用ディーゼルカーも老朽・劣化が進んでいます。

 JR北海道には特急用ディーゼルカーが236両あります。列車の高速化のためキハ281系、キハ283系、キハ261系とコンスタントに新車をつくってきたため、普通列車用ほど醜いことはありませんが(とは言っても、寒冷地で長距離を高速走行するため、劣化の進行は早くなります)、経年27年以上となるのが86両、このうち32年以上使用している車両は34両あります。この34両については2017年度末までに廃車にする予定ですが、特急用ディーゼルカーは1両3億円以上もし、厳しいJR北海道の状況では代替車両を十分につくることができません。しかも、道路は高速道路等の整備が進んでいますが、鉄道は高速化が一切否定され、キハ261系も単なる新しい車両です。どう考えても車に対抗することができるものではありません。こういうことから特急の走るすべての路線について利用者が減少しています。1991年度と比較して、減少の度合いが小さい札幌-函館間、札幌-旭川間でも2割程度の減少、旭川-網走間では半分程度も減っています。鉄道に目立った改善策がない以上(JR北海道はお金を出せないですし、北海道など沿線自治体も口だけでお金を出しません。はっきり言って普通列車だけのローカル線ならバスに委ねたらよく、本当に鉄道を維持すべきなのは特急が走る区間です)、この傾向は今後も強まるでしょう。

 そういうことから、JR北海道は特急用ディーゼルカーも使うことのできる車両が減るという前提でダイヤの見直しを検討を始めました。具体的な話として挙がっているのが、キハ183系を使う「サロベツ」と「オホーツク」。次回の2017年3月のダイヤ改正で運行形態を見直すようです。ただ、単純に廃止すると影響が大きいので、区間の短縮や減便などを考えているようです。旭川で乗り換えるなどの方法をとるのでしょうか? なお、キハ261系の「スーパー宗谷」は現状維持のようです。 ということは、「オホーツク」も一部便は札幌直通を維持すると考えられます。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160413-1.pdf、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0258171.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0258519.html)

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