富山市、路面電車の不二越・上滝線乗り入れに否定的な見解
富山地鉄の路面電車は、南富山で同じ富山地鉄の鉄道線、不二越・上滝線と接続します。この不二越・上滝線に富山地鉄の路面電車が乗り入れるという話は時々出ます。鉄道線である不二越・上滝線に、路面電車が乗り入れると、南富山での乗り換えなく、富山の中心部に直通できるのです。沿線住民の利便性の向上につながるため、富山市は2015年度から乗り入れの実現可能性についての調査を進めていました。
しかし富山市は3月14日の市議会において、路面電車の不二越・上滝線への乗り入れについて、技術的な面から実現は困難との見解を示しました。その理由として、(1)路面電車は600ボルトであるのに対し、不二越・上滝線は1500ボルトであること (2)軽量の路面電車が鉄道線区間を走行中に速度を上げると脱線しやすいこと (3)各駅に低床の路面電車ホームの整備が必要なこと を挙げています。
電圧の問題は、かつて岐阜で走っていた路面電車が対応していました。ですから、(1)は何ら問題はありません。(2)については路面電車なので、鉄道車両よりもスピードが遅くなる可能性があります。(3)は路面電車である以上、低床のホーム整備は必要になるでしょう。路面電車を乗り入れさせることによっていくつか問題点はありますが、致命的なものではないようです。
確かに線路をつないだだけでは乗り入れることはできません。いくつかの問題点があります。乗り入れるかどうかはともかくとして、県庁所在地富山の近郊を走る電車だけに、何らかの改善策を打ち出してもらいたいところです。
(参考:Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160314-00048046-kitanihon-l16&pos=1)
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