台湾新幹線南港-台北間は約140円、「ハローキティ」の特急
こちらでは台湾の鉄道の話題を。
台湾新幹線は7月に南港-台北間を延伸する予定です。延長は約9キロで、ともに台北市内にあります。台北市内東部などからの利便性を向上させるのが狙いのようです。この短い延伸区間について、台湾高速鉄路は1月28日、所要時間は7分、運賃は40台湾元(約140円)になることを発表しました(ダイヤは6月に発表されます)。いくら短いとはいえ、140円で新幹線に乗ることができるとは、驚きの安さです。体験乗車にはいいでしょう。なお、乗降客の多い台北では3分間停車するとのことです。
話は変わりまして、台湾の在来線について。台湾鉄路管理局は3月21日、東海岸の台北-花蓮・台東などを結ぶ特急「タロコ号」(日本製の特急です)に、人気の「ハローキティ」をラッピングした特急の運行を開始しました。台湾鉄路管理局が呼びかけ、サンリオとエバー航空(2005年から「キティジェット」を運行しています)が承諾して実現しました。車体側面いっぱいに、富士山や自由の女神、ピラミッドなど世界一周旅行をイメージしたイラストのほか、着物などを着た「キティちゃん」が描かれています。車内にもキャラクターが描かれています。
ところが、この「ハローキティ」の特急ですが、トラブルが起きました。座席には特製のヘッドレスカバーがありましたが、その大半が持ち去られていたのです。特製ヘッドレストカバーの表には「タロコ号」の先頭車両と運転士姿の「キティちゃん」、裏には踏切と中国語で「道中御無事で」を声をかける「キティちゃん」が描かれています。「タロコ号」は8両編成で376席ありますが、そのうち328枚が持ち去られてしまいました。9割弱も消えたのです。台湾鉄路管理局もある程度は想定して120枚の予備を用意していましたが、当然ながら足りません。この特製ヘッドレストカバーの製造コストは通常の倍で、約5.5万円以上の損失とのことです。
(参考:フォーカス台湾ホームページ http://japan.cna.com.tw/news/atra/201601280011.aspx、http://japan.cna.com.tw/news/atra/201603210003.aspx、http://japan.cna.com.tw/news/atra/201603220001.aspx)
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