加太線に「めでたいでんしゃ」、高師浜線に工場夜景のラッピング車
南海は2014年11月から加太観光協会及び磯の浦観光協会と共同で、加太線沿線の魅力を発信するプロジェクト、「加太さかな線プロジェクト」に取り組んでいます。これまでもいろいろなイベントを行ってきましたが、このたび加太線に観光列車を走らせることにしました。「加太さかな線プロジェクト」初の取り組みです。
この観光列車の名前は「めでたいでんしゃ」、加太線用のワンマン車両(7100系2両1編成)の内外装に鯛などの装飾を施したものです。加太を代表する海の幸、鯛と淡島神社の縁結びをイメージした、乗るだけでおめでたい気分になる(「おめでたい」)、ずっと乗っていたくなる(「愛でたい」)電車です。外装は加太の鯛をイメージしたうろこ柄をシンプルに表現しています。内装は魚が車内を泳ぐイメージを表現しています。床が木目調なので、優しさと温かみを感じる車内です。車内のドア横には、淡嶋神社で祈祷を受ける予定の、加太の鯛と淡嶋神社のひな人形をイメージした木彫りの飾りを1個ずつ置きます。鯛は和歌山市側の車両に、ひな人形は加太側の車両に設置します。吊革は木の素材でできた魚型、座席シートは鯛の模様を散りばめています。ロールスクリーンも魚を獲る網をイメージしたものです。入口の床には魚が泳いでいるように見えます。おまけとして、各車両に1つハート形の吊革が、外装や座席シートの鯛模様の中にハートのうろこがあります。内外装ともに鯛がメインなので、赤が目立ちます。
「めでたいでんしゃ」の運行開始日は4月29日、運行開始日などには南海のみならず、加太線沿線でも様々なイベントが行われます。基本的には加太線を走りますが、和歌山港線や多奈川線を走ることもあります。休日の運行ダイヤは決まっていますが(加太線を7往復します)、平日は決まっていません。
話は変わりまして、同じ南海でも高師浜線。羽衣から分岐する長さ1.5キロの支線です。2両編成で1日65.5往復走ります(平日の場合)。高師浜線の沿線は堺泉北臨海工業地帯。関西屈指の工場夜景と言われています。そこで高石市は南海の協力を得て、秋に工場夜景を車体にラッピングした電車を走らせます。高石市はそのための費用として、2015年度補正予算案に604万円を計上しています。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/160225.pdf、http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/160414_2.pdf、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASJ2K439FJ2KPPTB002.html)
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