五和駅付近が大井川鐵道の玄関口になる?
車や観光バスで大井川鐵道を訪れる場合、ターミナルとなっている駅は新金谷駅。しかしそれが変わるかもしれません。
というのも新駅の構想があるからです。場所は五和<ごか>駅付近。五和駅は始発の金谷駅から数えて4つめの駅ですが、1日当たりの平均乗降客数(2014年度)はたったの75人しかありません。なぜこの小さな駅の周辺が脚光を浴びているのかと言えば、新東名の島田金谷インターチェンジが近いからです。
2月のことですが、島田市、中日本高速道路、JA大井川、大井川鐵道は、島田金谷インターチェンジと国道473号が交わる五和駅の北方約2.2ヘクタールの土地に、飲食や休憩施設などを建設する計画を発表しています。そして、大井川鐵道もこの付近にSLを発着させることができる新駅の設置を検討しているとのことです。飲食や休憩施設などは早ければ、2018年5月に着工する予定です。
大井川鐵道の沿線人口は希薄で、ローカル需要は期待できません。3月12日のダイヤ改正で1往復増えたとはいえ、普通列車はたったの9往復しかありません。SLがないと食べていけない鉄道なのです。SLに乗った客が帰りに乗る普通列車の運賃や物販なども含めると、SL関連の収入は大井川鐵道の鉄道事業収入の約9割を占めています。高速道路のインターチェンジの近くにSLが停まる駅をつくることにより、首都圏や中京圏からの観光バスツアーを誘致しやすくすることを狙っています。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASJ455DB3J45UTPB00M.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLZO98963740Y6A320C1L61000/)
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