秩父鉄道のSL、西武秩父に乗り入れ
秩父鉄道の「SLパレオエクスプレス」は熊谷と三峰口を結ぶSL列車。しかし、5月28日(つまり、今日)と29日の2日間、西武鉄道秩父線西武秩父発秩父鉄道三峰口行きの臨時SL列車として運行されます。西武秩父まで全線開業してから20年後の1989年になって整備された、渡り線を使って西武秩父に乗り入れるのです。ほんの150メートルほどですが、SLが西武の線路を走ることになります。西武もかつてはSLが走っていましたが、それも1957年まで(新宿線の一部で走っていました)。西武の本線系統の駅からSLが出発するのは実に約60年ぶりのこととなります(山口線では、新交通システムになる前の1984年までSLが走っていました)。
臨時SL列車は西武秩父12:19発、三峰口には12:50に到着します。三峰口ではSLの入換作業などを行い(いったん駅の外に出る必要があります、客車内はもちろん、ホームに留まることもできません)、復路は三峰口14:03発、秩父14:33着です(御花畑には停まりません)。また、西武はこの臨時SL列車に乗車するためのイベント用臨時電車を運転します。池袋発西武秩父行きの片道1本のみで、池袋9:25発、保谷9:43発、西武秩父11:15着です(乗車駅は池袋、保谷のみです)。唯一の停車駅が保谷になっているのは、保谷にSLがあることにちなんだためのようです。特急「レッドアロー」用の10000系車両を使います(5月28日は「レッドアロークラシック」を使用しました)。このイベント用臨時電車が西武秩父に到着した後、11:29ごろに臨時SL列車が西武秩父に到着します(西武秩父にはSLの向きを変える設備がないため、西武秩父に入線するときは秩父鉄道の電気機関車が牽引します)。西武秩父の2、3番ホームに、イベント用臨時電車と臨時SL列車が並びます。5月28日のみ、西武秩父の2、3番ホーム終端寄りの区画で、出発セレモニーを行います。
このイベント用臨時電車及び臨時SL列車はイベント扱いです(着席定員制ですが、席は決められていません)。「臨時SL列車イベント 参加チケット」が必要です(5月27日までの発売だったため、もう購入することはできません)。イベント用臨時電車、臨時SL列車の乗車と臨時SL列車の中で配られる弁当、お茶がセットとなって5400円(子供も同額)でした。イベント用臨時電車に乗車する場合は、池袋もしくは保谷の改札外で受付を行います。「臨時SL列車イベント 参加チケット」の確認等を行います。なお、池袋や保谷までの運賃は「臨時SL列車イベント 参加チケット」に含まれていないので、別途払う必要があります。また帰りは秩父で解散となるので、そこからの運賃も別途払う必要があります。
今後もこのような列車は、何回か運転されるようです。今回乗れなかった人も、希望を捨ててはいけません。
(追記)
早速、7月20日と8月27日にもSLの西武秩父乗り入れが行われることになりました。
(参考:西武ホームページ http://www.seibu-group.co.jp/railways/news/news-release/2016/__icsFiles/afieldfile/2016/04/27/20160427SLcollabo.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/04/28/274381.html、http://response.jp/article/2016/06/22/277334.html、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/51968/)
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