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若桜鉄道にピンクのSL

 SLを色で表すと黒ですが、このゴールデンウィーク中、ピンクのものが現れます。

 そのピンクのSLが現れるのが、鳥取県の第三セクター、若桜鉄道。5月1日から8日までの期間限定で、ピンクのC12 167(圧縮空気で走るものです)が若桜駅構内を走ります。完全にピンクに塗るのです。

 それではなぜSLを期間限定とはいえ、ピンクに塗り替えたのでしょうか? 若桜鉄道はその理由を説明しています。鳥取県内には、恋山形という駅があります。智頭急行にある駅なのですが、駅名に「恋」がつくのは全国に4駅しかありません。そしてその恋山形、2013年に地域活性化のため、駅舎やベンチ、看板などあらゆるものをピンクに塗りました。駅には「ハート型モニュメント」や「幸せの鐘」などもあり、全国からカップルなどが訪れています。また、鳥取県内ではピンクの醤油やカレーなども発売されていて、ピンクで地域活性化をしようとしています。そんな流れの中、「恋」から連想される5月1日からSLもピンクにすることにしたのです。

 話は変わります。観光列車の続報です。地元自治体が所有する4両中3両を観光列車にリニューアルするのですが(車両についても4月1日から地元自治体が所有します)、そのコンセプト・デザインは水戸岡鋭治氏が行います。外観は故原信太郎氏の作製した阪神311形の模型を参考に青色をベースにしました。川や水の青色です。車内は木材をできる限り使用します。桜をシンボルマークとして使います。この観光列車の名前、「昭和」といいます。若桜鉄道には国鉄として開業したころの昭和初期の駅舎や施設がたくさん残っているからです。

(追記1)
 若桜鉄道のC12は2017年にも再びピンクに塗られました。

(追記2)
 改造費に3両で7000万円かける、若桜鉄道の観光列車「昭和」は人気で、2018年9月末まで旅行会社の団体客向けで予約が埋まっています。個人客向けの運行は10月以降に設定する予定です。
(参考:若桜鉄道ホームページ http://www.infosakyu.ne.jp/~wakatetu/pink.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/03/23/272004.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2017/05/c12_167.html、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27580150R00C18A3LC0000/)

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