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丸ノ内線にも新車、南北線リニューアルでボックスシートが消える

 東京メトロは3月に、中期経営計画「東京メトロプラン2018~『安心の提供』と『成長への挑戦』~」を発表しています。遅くなりましたが、この中から気になるところをピックアップしていきたいと思います。

 新車の導入は現在、銀座線と千代田線で進んでいますが、銀座線は以前の話の通り2016年度に、千代田線は2017年度に完了します。2016年度は日比谷線でも13000系の導入が始まります。13000系は東武の70000系と規格を合わせたもので、2020年度までに全44編成を導入する予定です。新車を導入した後は、ホームドア設置工事を行います。銀座線は2017~2018年度に、千代田線は2018~2020年度に、日比谷線は2020~2022年度に行います。銀座線については、2019年度に渋谷の新ホームを供用開始します。東に約130メートル移ります。2020年度には浅草の折り返し線も整備され、上野-浅草間の増発もできます(新型の1000系は40編成導入します。01系より2編成多くなっています)。新橋の大規模改良は2022年度供用開始予定です。

 新車は丸ノ内線にも入ります。2018年度から2022年度までに全53編成を導入します。2018年3月に最初の編成が納入され、試験運転を経て、2018年4月以降に営業運転を行います。日比谷線、丸ノ内線の新型車両は急カーブに対応するため、操舵台車を導入します。銀座線でも使われているもので、日比谷線には新開発の狭軌用のものを使います。銀座線と丸ノ内線は、列車の走行安定性を高め、環境負荷を減らすため、電圧を600ボルトから750ボルトに昇圧します。丸ノ内線は2022年度にCBTCを導入します。また丸ノ内線では、方南町のホーム延伸が行われ、2019年度(当初予定から遅くなっているようです)には池袋方面から6両編成の列車が直通運転します。千代田線の北綾瀬のホーム延伸は2018年度で、10両編成による直通運転を行います。綾瀬の混雑緩和という目的もあるようです。

 混雑が続く東西線は、2016年度にワイドドア車両3編成を導入します。既存車両のリニューアル工事も2021年度までに行います。飯田橋-九段下間に平面交差支障がないような折り返し設備を設け(2019年度供用開始予定)、木場や南砂町の大規模改良を行います。南砂町は2面3線になります。2022年度供用開始予定です。朝の都心方面は2線を使い、交互に発着することができます。そして南北線では2016~2018年度に既存編成8編成のリニューアル工事を行います。8月中旬から順次運行を開始するのですが、車いすやベビーカー利用者向けのフリースペースを各車両に1か所ずつ設けます。このことによって、車端部にあったボックス席は撤去されてしまいます。外観もウエーブがかかったデザインになります。

(追記1)
 2016年8月に起きたホーム転落事故などにより、ホームドアの設置は若干早くなるようです。

(追記2)
 飯田橋-九段下間の折り返し設備は、地下埋設物の移設や障害物の除去に手間取り、2019年現在、2025年度末供用開始となっています。
(参考:マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2016/03/29/512/、http://news.mynavi.jp/news/2016/03/29/515/、「鉄道ファン」2016年10月号 交友社、東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/138984、「鉄道ジャーナル」2016年11月号 鉄道ジャーナル社、「鉄道ジャーナル」2017年2月号 鉄道ジャーナル社、「鉄道ジャーナル」2019年3月号 鉄道ジャーナル社)

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