日本ハム、札幌ドームから移転か?
プロ野球日本ハムファイターズは札幌ドームを本拠地としています。しかし、その日本ハム、本拠地を移すことを考えているようです。
新しい本拠地も札幌かその近郊です。候補地は15~20か所あるようですが、収容人数3万人の天然芝グラウンドにします。野球専用で、周辺にはフットサルコートや大型商業施設もできるようです。大規模な国際イベントを開くことができる会議場を併設するという案もあります。新球場の総工費は開閉式屋根を用いるかどうかで変わり、200~500億円と幅があります。自己資金のほか、親会社の日本ハムからの借り入れ、計画に賛同する企業や個人からの出資、寄付で賄います。2016年度中に候補地を決め、2023年の開場を目指します。
日本ハムが札幌ドームから出る理由は、球場のハードの問題があります。野球専用ではないため観客席の傾斜がきつく、トイレの数など、来場者からの苦情があるからです。しかし、それがメインの理由ではないでしょう。札幌ドームは借り物なので、日本ハムは使用料を払わないといけません。その額は年間13億円にもなります。パ・リーグ6球団で球団と球場の運営が違うのは日本ハムだけで、経営努力が増収に結びつかないからです。優秀な選手を確保するためにはお金が必要なのです。
もちろん、日本ハムが札幌ドームから出ていけば、札幌ドームの収入が減ります。札幌ドームの2015年度の売上高は38億円なので、1/3も減ることになります。ところが札幌ドームを所有する札幌市は、使用料の引き下げは考えていないようです。かなり強気ですが、日本ハムが出ていけば、その穴を埋めるのは容易ではありません。また、札幌ドームの運営に日本ハムが入っていないというのも重要な問題でしょう。そのあたりの組織改革も札幌ドーム残留のためには欠かせません。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0273599.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0273766.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0273648.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/baseball/fighters/1-0273764.html、時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052400380&g=bsb)
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