2016年夏の臨時列車
5月20日、JRグループは7月1日から9月30日までの臨時列車の運行予定を発表しました。
まず、3月に開業したばかりの北海道新幹線については、週末や三連休、お盆を中心に東京-新青森間の「はやぶさ」を1日最大2往復、新函館北斗まで延長します。お盆のピーク時などには東京-新函館北斗間に臨時の「はやぶさ」を1日1往復します。接続する「はこだてライナー」も運転されます。函館と札幌を結ぶ「北斗」は1日最大2往復増発します。上りは大沼公園に停まらず、砂原線を経由するのでしょうか? ただそれ以外の臨時列車は少なく、運転されるのは特急「フラノラベンダーエクスプレス」(札幌-富良野間)、普通「富良野・美瑛ノロッコ号」(旭川-富良野間)、普通「くしろ湿原ノロッコ号」(釧路-塘路間)だけです。これまで運転されてきた特急「旭山動物園号」は、車両の老朽化により点検や補修が必要となったため、今年の夏は運転されません。
北陸新幹線の臨時列車は「かがやき」ばかりで、東京-金沢間を通しで運転する臨時列車の「はくたか」はなかったのですが、この夏は週末を中心に「はくたか」を運転します。特筆されるのはこれらの「はくたか」、これまで全部停まっていた糸魚川や黒部宇奈月温泉(「はくたか582号」のみ)を通過するのです。上越新幹線の「GENBI SHINKANSEN」は7月以降、自由席を設定します。また、上りの最終便は「とき456号」に代わり、「とき458号」(新潟19:26発)となります。
「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」関連としては、「SL銀河」用のSLと客車(キハ141系)を青森-弘前間で運転します。快速「SL銀河青函DC号」で9月17、19日に運転します。全車指定席です。間の9月18日には、青森駅で「SL銀河青函DC号」客車の展示会及び車内見学を行います。懐かしの583系を使った特急として、「583系青函DC号」があります。7月2、3日は酒田-青森間を、9月10、11日は湯沢-青森間を1日1往復します。583系の6両編成で、全車指定席です。五能線を走る観光列車、「リゾートしらかみ」関連では、かつて十二湖やウェスパ椿山を観光したのち、もう一度同じ列車に乗る「蜃気楼ダイヤ」というものがありました。2005年11月まで実施していたこの「蜃気楼ダイヤ」を復活させた、快速「リゾートしらかみ蜃気楼号」を7月13、14日に運転します。秋田発弘前行きで、岩館、十二湖、ウェスパ椿山、深浦で下車観光したのち、再び「リゾートしらかみ蜃気楼号」に乗車できます。深浦に着いた列車が回送で岩館まで戻るのです。HB-E300系「リゾートしらかみ」(「青池」)4両編成を使い、全車指定席です。下北半島と津軽半島を両方回る、快速「2大半島終着駅号」というものも運転します。HB-E300系「リゾートあすなろ」車両を使用し、8月20日は八戸から大湊、大湊から三廐、三廐から青森へ、翌21日は青森から三廐へ、三廐から大湊へ、大湊から八戸へと行きます。2両編成の全車指定席です。7月17日にはHB-E300系「リゾートあすなろ」車両を使った、快速「蕪島応援号」を青森-鮫間で運転します。これも2両編成の全車指定席です。
583系を使った列車としては、お盆の8月12日から16日、郡山-会津若松間を全車指定席の快速「あいづ」が1日1往復します。話は変わりまして、富士五湖方面にはいろいろな臨時列車が運転されますが、今回取り上げるのは快速「富士山」。新宿-河口湖間を7月から9月の毎週金曜日に、1日1往復します。189系6両編成で、全車指定席です。JR東日本とJR東海が共同で取り組む臨時列車もあります。JR東日本の「いろどり」を使った、快速「いろどり木曽路号」です。9月24、25日に、長野-南木曽間を1日1往復します。485系6両編成で、全車グリーン車指定席です。
7月31日には、283系のデビュー20周年を記念して、臨時特急「オーシャンアロー20周年1号・2号」を白浜-新宮間で運転します。全車指定席です。北近畿方面では、京都丹後鉄道の久美浜と城崎温泉とを結ぶ快速「くみはまライナー」を7月と8月の休日と9月の3連休に1日3往復します。キハ40またはキハ41の1両で運転します。宇野線の観光列車、「ラ・マル せとうち」については、毎週金曜日、岡山-高松間を走ります。名前は「ラ・マル せとうち」のままです。1日1往復で、途中坂出のみに停まります。なお、高松発着のときはサイクルスペースは使えません。御注意ください。
4月に起きた熊本地震の影響により、今回は九州新幹線の夏の臨時列車の発表は行いません。九州新幹線のみならず、山陽新幹線と直通する「みずほ」、「さくら」などは6月号以降の時刻表で掲載されますが、都合により一部運転されないこともあるようです。
夜行列車については、「サンライズ出雲91号」(東京→出雲市)を8月12、17日(始発駅基準、以下同じ)に、「サンライズ出雲92号」(出雲市→東京)を8月11、16日に、「ムーンライトながら」を7月22日から8月20日(下りの場合、上りは翌日)に、「ムーンライト信州81号」(新宿→白馬)を週末等に運転します。「サンライズ瀬戸」の琴平延長も、金曜日や休前日に行います。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160520-3.pdf、JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2016/20160514.pdf、JR東日本仙台支社ホームページ https://jr-sendai.com/upload-images/2016/05/2016_natuno_rinnjiressya-.pdf、JR東日本盛岡支社ホームページ http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1473749916_1.pdf、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/160520_00_keihanshin.pdf、http://www.westjr.co.jp/press/article/items/160520_00_wakayama.pdf、http://www.westjr.co.jp/press/article/items/160520_00_kitakinki.pdf、JR四国ホームページ http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2016%2005%2020%2001.pdf、JR九州ホームページ http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/845/kakituika.pdf、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0272614.html、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160531_43003.html)
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