青函間、船も鉄道も利用者伸びる
昔からある青函間の交通機関、船。その船の利用者が増えているようです。
北海道運輸局函館運輸支局がまとめた青函航路のフェリー(津軽海峡フェリー、青函フェリーの2社)の5月の一般旅客数(車なしで乗った旅客数)は、前年同月比18%増の約1.26万人でした。3月、4月の旅客数が前年同月比で74%増、80%増と増えたのは、前年の2015年に大型船が法定検査に入った影響がありますが、それがなくなった5月も伸びているのです。この原因として青函フェリーは、鉄道からフェリーに流れている客がいることを指摘しています。北海道新幹線の新青森-新函館北斗間は7260円、割引切符でも4350円しますが、フェリーの場合は津軽海峡フェリーが2220円、青函フェリーだとたったの1600円です。しかも、新幹線の駅は、青森、函館ではなく、新青森、新函館北斗なので、新幹線により速くなるわけではありません。少なくとも青函間に関しては、新幹線化によるありがたみはないのです。
そうなると北海道新幹線はお先真っ暗そうですが、北海道新幹線も今のところ順調なようです。6月14日に札幌市内で行われた北海道新幹線建設促進期成会において島田JR北海道社長は、北海道新幹線の5月の利用実績が1日平均約7600人であったことを明らかにしました。4月の約5600人より3割以上多い数字で(在来線時代の前年5月に比べると約2倍)、乗車率も3割程度に増えています。北海道が観光シーズンを迎え、大型連休のみならずそのほかの日も観光客の利用が増え、大型連休が終わった後の休日でも1日平均7000~9000人の利用があったようです。この勢いを持続させたいところです。
ところで、これまでスピードの面から強気だった航空機ですが、4月のデータでは輸送実績は落ち込んでいるようです。JALは前年同月比12.4%減、ANAは前年同月比4.2%減だそうです。なお、大型連休や6月以降の予約状況は、前年並みだそうです(5月の時点での話です)。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0282132.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0282177.html、産経ニュース http://www.sankei.com/economy/news/160527/ecn1605270049-n1.html)
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