南阿蘇鉄道に復旧調査費2億円、国道57号は長大トンネルで
4月の熊本地震で南阿蘇鉄道は大きな被害を受けました。被害が比較的小さなかった高森方は7月中旬に再開する方針ですが、立野に近いところは大きな被害を受けています。
その南阿蘇鉄道ですが、復旧に向けての被害状況の把握、復旧方法の調査、検討は国が行います。2016年度補正予算に計上した「熊本地震復旧等予備費」のうち関連費用約2億円は28日に閣議決定されています。まずは復旧に向けての第一歩を歩き始めたといったところでしょうか?
「熊本地震復旧等予備費」はほかの用途にも使われます。「熊本地震復旧等予備費」のうち国交省関連は169億円あります。そのうち約67億円を計上したのが、国道57号について。国道57号は熊本地震で大きな被害を受けましたが、地震前の通りに復旧させることは困難で(車線を減らして復旧させるようです)、なんと北側に長大トンネルを掘るようです。もともとこのあたりには地域高規格道路の計画があり、その計画を流用してバイパスをつくるのです。大津町東部と阿蘇市西部を結ぶもので、長さは約13キロ、トンネルは約4キロに及ぶものとなるようです。完成には数年かかるようです。7月4日まで九州地方整備局道路部のホームページで意見を受け付けています。
(追記)
熊本地震による土砂崩れで崩落した阿蘇大橋は、元の場所から600メートルほど下流で再建するようです。国交省が出した4つの案から、活断層の影響を受けにくいことや、安全性、工期の短さなどの観点で選ばれました。橋の長さは従来の3倍以上の600~700メートルとなり、谷底からの深さも従来より深い約100メートルとなります。なお、設計を終えて本格的に着工するまで数年程度かかるようです。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASJ6X436BJ6XTLVB008.html、http://www.asahi.com/articles/ASJ755J94J75TLVB00Y.html、朝日新聞7月6日朝刊 中部14版、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/06/28/277615.html、http://response.jp/article/2016/06/15/276923.html、くまにちコム http://kumanichi.com/news/local/main/20160624010.xhtml)
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