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羽田空港と都心の間を船で(2)

 実は今回の社会実験の参加費は4500円もする(平日だと3000円)。所要時間も船に乗っているだけで1時間50分、鉄道やリムジンバスに比べて高くて、遅い。観光目的ならともかく、実用的な交通機関ではない。船着場に防災用の桟橋を利用していることから災害時の交通手段として考えているかもしれないが、キャパが小さ過ぎ、使えないだろう。すでに小規模ながら行っていることだが、サービスを充実させて、観光用として使うしかなさそうだ。

 水道橋からは中央・総武線と山手線を乗り継ぎ渋谷へ。渋谷からは地下に降りて、東横線に乗る。乗ったのは渋谷始発の各駅停車(渋谷13:25発、元町・中華街行き)、横浜方面からの折り返しだ。3駅目の祐天寺で降りる。追い越し設備をつくろうとしている駅だ。

 祐天寺で降りたのは、鉄道グッズがたくさんあるカレー屋、「ナイアガラ」に寄るため。祐天寺から渋谷方面に線路沿いに歩き、商店街が途切れたところに店がある。店の前で踏切の警報器が鳴っているので、目立つ。店の前には店主(ここでは鉄道グッズがたくさんある店らしく、店主のことを「駅長」と言う)が立っていた。13時半過ぎだが、店内は若干混んでいるようで(店が狭いのですぐ満席になってしまう)、店の外にある鉄道グッズを見るよう、勧められる。蒸気機関車の動輪は店から2、3分ほど歩いた幼稚園の敷地にあり、それも収集したものだ。ちなみに、収集した鉄道グッズを散逸しないように、店主は一般社団法人を設立し、法人組織としている。

 店に入ることができた。20系を転用した扉を開けると、中も鉄道グッズがたくさん。席は昔の客車のボックスシートだし、いろいろな鉄道グッズが店を覆い尽くしている(時々展示品の入れ替えを行っているらしい)。テーブルには福神漬けなどがあるが、店が店だけに「峠の釜めし」に入っている。ここは辛口が標準的な辛さということなので、辛口を注文。辛さも鉄道に因んで、「特急」となっている。しばらくすると、追加で頼んだサラダから先に来る。しかし、ここは「ナイアガラ」、サラダは鉄道模型に乗せられて運ばれるのだ。カレーも同様にやってきて、少し遅いランチとする。ところが、カレーは辛い。日ごろ子供に合わせて甘口のカレーを食べているため、かなり辛く感じるのだ。中辛(「急行」)ぐらいでよかったのかもしれない。次に行ったときは「急行」にしよう。

 再び祐天寺に戻り、祐天寺14:32発の各駅停車に乗る。自由が丘で大井町線に乗り換え。階段を降りたらすぐ大井町線のホームがあるのは便利だ。しかもすぐに急行(自由が丘14:41発)が来たので、それに乗って終点の溝の口へ。田園都市線に合流する二子玉川で向かいの田園都市線に乗り換える人多く、最後の区間はガラガラ。

 新横浜へは横浜線か地下鉄で行けばよいのだが、溝の口からは第三京浜を経由するバスがある。1時間に1〜2本の割合で走っている(平日の朝、平日・休日の夕方以降は本数が増える)。それに乗ることにする。見た目は普通の路線バスだが、座席がよく、シートベルトもついている。運賃は現金で払うと490円だが、ICカードだと440円、当然「ICOCA」で払う。10人ほどの客を乗せて溝の口駅15:15発のバスは出発。このバス、溝の口地区と新横浜地区でいくつかの停留所に停まるが、溝の口地区は乗車のみ、新横浜地区は降車のみとなっている。高津中学校入口でひとり乗せ、第三京浜に入る。第三京浜は初めて通る道路だが、混雑なく快走する。二つ目の港北インターチェンジで降りると間もなく新横浜駅。日産スタジアム前で女の子のグループを降ろし、少し少なくなって新横浜駅に到着。

 最終ランナーの東海道新幹線は新横浜16:52発の「ひかり521号」新大阪行きを予約している。まだ1時間以上先だが、「エクスプレス予約」で「IC早特(タイプB)」を購入しているため、変更できない。正確に言えば、変更はできるが、割引きっぷではなくなり、追加料金がかかるのだ。「IC早特(タイプB)」の新横浜−名古屋間の値段は9120円、「のぞみ」なら朝6時台に乗車するものしか割引にならないが、「ひかり」は終日利用できるのが特徴である。「ひかり521号」の発車までに家にお土産を買い、駅ビルで時間をつぶす。「ひかり521号」がやってきた。この「ひかり521号」は、新横浜を出ると豊橋までノンストップである。各駅停車になる名古屋以遠はともかく、名古屋までなら「のぞみ」に抜かれることなく、先着するのが特徴だ。「ひかり」なのに「のぞみ」並みに速いので、車内は混んでいた。ところが、ある駅で一気に空いた。それは豊橋、豊橋に停まる「ひかり」は2時間に1本、貴重な存在なのだ。

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