土合駅の待合室、閉鎖されていた
上越線の土合駅は群馬、新潟両県にまたがる谷川岳(1977メートル)の玄関口として知られています。
この駅には1936年の駅開設当初からある待合室がありました。広さ約40平方メートルでベンチが4基の規模です。改札外にあったその待合室はガラス扉で仕切られ、長年登山愛好家に親しまれていました。トイレが近くにあり、雨風をしのぐことができるからです。ここで泊まり、早朝、登山のために山に向かうのです。今はマイカーの普及により土合駅の利用者は1日平均20人ほどですが(それでも車を駅前に泊めて寝泊りする人はいます)、かつては上野からの夜行列車が何本もあり、待合室以外でも多くの人が駅の中で寝泊まりしていました。
ところが土合駅は約30年前から無人駅になっています。そのため、ガスバーナーを持ち込み調理する登山者らが出てきました。待合室で火を使わないように張り紙を貼り、JR東日本や警察が巡回をしていましたが、火を使う人が多く、ついに4月27日に閉鎖されてしまったのです。今のところ火事が起こったわけではありませんが、それを危惧してのことです。再開の予定はありません。なお、駅舎内のほかの場所では寝泊まりできますが、場合によっては新たな対策を考えるとのことです。
近くでは谷川岳ロープウェイのベースプラザという建物がありました。7階建ての建物で6階ロビーと駐車場を24時間開放していました。ところがこちらも火を使う人が多く、3年前から開放するのは駐車場の1階部分のみに縮小しています。
土合駅、ベースプラザどちらにしても、登山者が自らの行為でせっかくの施設を使えなくしているのです。登山に限らず、ほかのことでも、そのようなことをしないように心掛けないといけません。
(参考:東京新聞ホームページ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016051902000264.html)
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