山田線盛岡-宮古間、早ければ2017年10月に復旧見込み
山田線の宮古-釜石間は東日本大震災以降、運休を続けていますが(三陸鉄道に移管されて復活します)、盛岡-宮古間も一部区間(上米内-川内間)で運休しています。2015年12月11日夜に宮古市内の松草-平津戸間で起きた脱線事故(崩れた土砂に乗り上げた)のためです。山田線に並行して国道106号線があり、「106急行」という長距離バスが走っています。1日17往復もしているこの便利なバスが代替バスの役割を果たしています。
ところが、7日にJR東日本盛岡支社で行われた「第5回山田線土砂崩壊に関する斜面防災協議会」で明らかになった話ですが、JR東日本は、この山田線盛岡-宮古間について、復旧工事が順調に進めば、2017年10月に運行を再開させる方針です。現在は土砂を搬出するため、国道106号線につながる仮の橋をつくっている段階ですが、9月に本格的な復旧工事に入ります。崩壊した斜面に新たな土砂崩れを防ぐ安全対策を行うほか、線路上の土砂と脱線した車両を撤去します。2017年9月までにこれらの作業を終え、線路を新たに敷いて2017年10~12月に運転再開を行う方針です。線路の敷設は1か月ほどでできるようです。
崩壊斜面の安全対策費は約10億円かかります。工事はJR東日本のほか、東北森林管理局も行い、地盤安定化だけでJR東日本が7億円、国が3億円以上を負担します。斜面上部で見つかった幅約20メートルの亀裂部分を含む約1.3立方メートルの土砂を撤去し、長さ7.5~21メートルほどの杭を約320本打ち込み、地盤を安定化させます。脱線した車両は12月から2017年4月に撤去します。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201607/20160708_33017.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20160707-OYTNT50336.html、岩手日報ホームページ http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160708_1)
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