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 春を求めて伊勢志摩の旅

 伊勢志摩は温暖なところとして知られ、関西や名古屋方面から多くの観光客が訪れる。3月も終わりに近づいたある日、伊勢志摩への旅に出かけた。車両そのものはごく普通の通勤電車でも、2両と短いので、ローカル線の雰囲気を感じさせる。天気は余り思わしくないようで、今日の旅は心配だ。

 終点の賢島から和具に行く船に乗るのであるが、船の出発まで時間があるので、土産物屋を見て時間をつぶす。英虞<あご>湾で養殖された真珠を売る店にも入る。重厚感のあるアンティークな店であった。

 船の出発が近づき、改札が始まった。港は小さな屋根が付いているだけの寂しいところだ。しかし、船が唯一の交通機関になっているところもあり、意外と多くの人が船に乗り込んでくる。英虞湾を周遊する観光船もある。中にはバーベキューのできるものもある。やがて船は英虞湾の中を進み始めた。「英虞湾の光景を写真にとりたい」と思い、小さなデッキに立ったが風がきつくてかなり寒い。コートを持ってこなかったことを後悔した。

 和具の港に着き、ここで昼食にする。今日の昼御飯は地元の名物の「手こねずし」。「手こねずし」は漁師が昼をすばやく済ませるために、自分が釣ったかつおを醤油漬けにして、それと酢飯を手で混ぜたのが起源と言われている。もとが漁師の料理なので、豪快だ。次に乗るバスのことが心配であったが、注文するとすぐに運ばれてきて、次のバスが来るまでに食べることができた。

 国道を走る三重交通のバスは30分おきにやってくる。意外と便利だ。乗客もそこそこいて、心強い限りである。バスに乗って25分、途中で降りる(バス停の名前は忘れてしまった)。最初は波切<なきり>のバス停で降りる予定だったが、運転手に次の(名前のわからない)バス停で降りたほうがいいと言われ、そこで降りた。なぜかバスの運賃は波切で降りたときよりも安かった。あれはなぜだろう?

 バス停から10分ほど坂を登ったところにある大王崎の灯台は、志摩半島の東端に立っている。ここは遠州灘と熊野灘の境にあり、昔から難所として知られていた。「大王崎で遭難しても船長は責任を負わなくてもよい」という言葉があったぐらいである。そのため、古くから灯台の建設が望まれていたが、結局できたのは1927年のことである。バス停から灯台に行く途中、特産品の干物を売る店がたくさんあった。おいしそうで、店に立ち止まってつまんでもよかったのだが、時間がなくてじっくりと見ることができなかったのは残念である。

 帰りは鵜方から「伊勢志摩ライナー」に乗った。行きとは違い明らかに快適で、あっという間に名古屋に着いたのであった。あとはJRで岐阜に行って友人と地ビールレストランでの夕食だ。(終わり)

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↑賢島港

大王崎からの光景↓

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