宇都宮市、自転車レーン等を大幅増設へ
LRT建設の話が進んでいる宇都宮。その宇都宮のLRTですが、国交相の諮問機関である運輸審議会は6月22日、宇都宮市、芳賀町、宇都宮ライトレールの3者が申請していた軌道運送高度化実施計画について、公聴会を開くことにしました。公聴会は7月26日に宇都宮市内で行われます。
この軌道運送高度化事業の実施計画認定手続きは、過去札幌市電のループ化や富山ライトレールの富山駅乗り入れなどがありますが、どちらも運輸審議会が「軽微な事案」と認定したため、公聴会は開かれていません。国交相も申請通りに実施計画を認定しています。今回の宇都宮のケースはまったくないところから新たにつくるので規模が違い過ぎます。「軽微な事案」として処理するのは無理だったのでしょう。
さてその宇都宮のLRTですが、自転車の利用を促進させる計画もあります。宇都宮市には「市自転車のまち推進計画」があります。2011年度から10年間の計画で、前期と後期の5年ずつに分かれます。2015年度までの前期計画では、自転車走行空間の整備や駐輪場の増設、スポーツ車のレンタルなどを行う「宮サイクルステーション」の運営などに取り組みました。自転車走行空間の総延長は5年間で21.7キロと倍増しました。
2016年度からの後期計画では、自転車レーンをさらに増やして自転車走行空間をさらに36キロ増やして、市中心部を核としたネットワーク化を進めます。総延長は現在の3倍近い57.7キロになります。主なLRTの停留所には駐輪場を併設するほか、通勤通学ラッシュの時間帯を除いては、LRT車内への自転車の持ち込みを可能にします。LRTはできても1本だけなので、停留所から先の交通網の整備も必要です。バスとともに、自転車も枝を担う交通機関となるのです。
(追記1)
7月26日に行われる公聴会では、賛成の立場で6人が、反対の立場で4人が意見を述べます。LRTを行う宇都宮ライトレール自身も意見を述べます。
(追記2)
宇都宮のLRT整備事業計画は9月26日、国交省から正式に認定されました。それによれば、運転時間帯は6~23時台、運転間隔は平日朝夕ピーク時(6~9時、17~19時)は6分間隔、その他は10分間隔です。平日朝夕ピーク時には快速列車も運行され、所要時間は快速約38分、普通約44分です。
(参考:CYCLE SPORTS.jp http://www.cyclesports.jp/depot/detail/63084、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/06/23/277339.html、http://response.jp/article/2016/07/15/278550.html、「編集長敬白」 http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2016/09/27_28.html、芳賀町ホームページ http://www.town.haga.tochigi.jp/kurashi/sekatsu/kokyokotsu/documents/koudokajissikeikakugaiyou.pdf)
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