神戸空港の運営権、オリックスが取得か?
関空、伊丹は4月から民間会社の関西エアポート(オリックスなど)が運営しています。しかし、神戸空港は近隣にあるにもかかわらず、蚊帳の外に置かれています。すでに24時間空港の関空が開港した後の2006年になって開港し、しかも伊丹を閉鎖するなどの合理化策を採らずに開港したため、もともとつくる意義は少なく、利用が低迷しているのです。2015年の利用者数は開港当初から約20万人少ない約253万人、実質的な収支は6年連続赤字です。
その神戸空港ですが、それを保有する神戸市は2018年春に運営権を売却する方針です。その前段階として、神戸市の外郭団体である神戸空港ターミナルが保有するターミナルビル等を39億円で買い取ります(その買取等に関する補正予算案は6月の神戸市議会で可決されました)。いったんターミナルビル等の所有権を神戸市に移し、運営権の売却を行います。今後のスケジュールは9月ごろに運営権の範囲などを示した実施方針を公表し、2017年夏ごろに優先交渉権者を選びたいようです。
運営権の売却は公募によって行いますが、本音は別です。関空、伊丹を運営する関西エアポートに買い取ってもらいたいのです。近くで空港を運営していることから考えると自然な話で、関西の経済界もそのような考えですが、これまで関西エアポート側は神戸の買取に難色を示していました。規模が大きく稼ぐ力がある関空、古くからあり安定した収益がある伊丹と違い、神戸にはメリットが見当たらないのが本音です。ところが、その関西エアポート、売却額等の条件次第とはいえ、神戸空港の運営権を取得することもあるとしています。関西3空港を一体経営することによりさらなる効率的な運用ができるのがメリットでしょうが、LCCの普及などにより外国人観光客が増加し、関空が絶好調であることも影響しているのでしょうか?
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASJ665KGHJ66PLFA006.html、神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201607/0009282088.shtml、https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201606/0009218473.shtml、産経WEST http://www.sankei.com/west/news/160630/wst1606300068-n1.html)
| Permalink | 0
「飛行機、空港」カテゴリの記事
- 「WEST EXPRESS 銀河」、関空開港30周年で関西空港に乗り入れ(2024.08.05)
- 成田空港への鉄道が複線化?(2024.04.26)
- 西九州新幹線でライバルの高速バスの利用者が増えた?(2024.02.28)
- 成田空港新ターミナルで鉄道も移設?(2024.02.13)
- 「Peachひがし北海道フリーパス」等がリニューアル(2023.04.22)
Comments