8月29日から9月7日まで、山線に「ニセコ」運転
JR北海道は、当初計画になかった、臨時列車の追加を行いました。
追加されるのは、札幌-ニセコ-函館間の特急「ニセコ」。8月29日から9月7日までの10日間、札幌-函館間の1日1往復(札幌7:57発函館13:15着、函館13:56発札幌19:27着)を運転します。上下ともに新函館北斗で北海道新幹線との接続をとり、東京や仙台からニセコまで、たった1回の乗り換えで移動できます。東京9:36発ニセコ17:08着、ニセコ10:17発東京18:04着です。函館と小樽を乗り換えなしで行くことができることも特徴のひとつです。「ニセコエクスプレス」用の車両(3両編成)を使い、定員は152人です。1両が自由席、残り2両が指定席です。車内や一部の駅では特産品の販売などのイベントも行われます。
この「ニセコ」の運転期間、実はJR東日本とJR北海道が5日間乗り放題の「北海道新幹線開業記念 大人の休日パス」が利用可能な期間なのです。同一内容の「大人の休日倶楽部パス」は6月23日から7月5日の間利用可能でしたが、その期間は北海道新幹線の利用者が約25%増えました。「大人の休日倶楽部パス」利用可能期間の前後1週間の利用者は約7200~7800人だったのですが、「大人の休日倶楽部パス」利用可能期間は約9400人に増えました。在来線時代(2015年6月)の1日平均利用者数は約4300人でしたが、北海道新幹線は4月が約5600人、5月が約7600人、観光シーズンでないはずの6月が「大人の休日倶楽部パス」効果で約7900人に増えています。7月(18日まで)は平日7100人、休日10200人で、平均すると8300人。列車の運行本数を基に乗車率を計算すると42%です。しかも、効果は北海道新幹線に限らず、「スーパー北斗」、「北斗」にも波及しています。「大人の休日倶楽部パス」利用可能期間の前後1週間は対前年比20%増でしたが、「大人の休日倶楽部パス」利用可能期間は対前年比30%増となっています。「ニセコ」は「大人の休日倶楽部パス」を使って北海道に来た人をさらに奥まで引っ張る役目を果たすもののひとつになるのでしょう。
また、札幌-旭川間においては、9月17日から10月10日までの休日(11日間)、特急「旭山動物園号」を運転します。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160719-2.pdf、http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160719-1.pdf、http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160722-2.pdf、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0294889.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB22HBP_S6A720C1L41000/)
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Comments
大人の休日倶楽部、JR東日本の超強力なジョーカーですね。
えきねつと、モバイルSuicaとのリンク、新函館北斗駅からの高速バスの拡充を行えば、北海道の奥深くまでリーズナブルに移動出来ます。かくいう私もスーパーモバイルSuicaとえきねつとで往復はやぶさに乗車しニセコ往復です。新函館北斗駅のレンタカー屋も大繁盛してます。(行程変更しようとしたら自分の予約の前後他の方の予約が入ってたので一切の行程変更不可でした)
Posted by: 仙台藩士 | 2016.07.26 11:50 PM
仙台藩士さん、おはようございます。
* 新函館北斗駅のレンタカー屋も大繁盛してます。
みなさん、動きが早いです。
Posted by: たべちゃん | 2016.07.28 05:07 AM