JR西日本、北陸新幹線敦賀開業後も「しらさぎ」存続意向
北陸新幹線が敦賀まで開業すると、関西、名古屋方面への特急はどうなるのでしょうか? 来島JR西日本社長はその方針を明らかにしました。
JR西日本は北陸新幹線敦賀以西について、「小浜-京都ルート」を採用することを求めています。こうなると関西方面は最終的にはフル規格新幹線だけで行くことができますが、名古屋へはそうではありません。その問題については、JR西日本も認識していて、「しらさぎ」を米原経由で名古屋まで行くことができるよう、JR東海と話を進めていくとのことです。
フル規格が新大阪まで完成するまでのつなぎとしては、フリーゲージトレインがあります。実現が危ぶまれていますが、今のところは九州での開発状況を見て、北陸新幹線でも採用するか考えるとのことです。また、北陸新幹線でフリーゲージトレインを導入したとしても2022年度末の敦賀開業の段階では間に合わず、2025年度にできるかどうか、といったところのようです。
新幹線が開業すると並行する特急が廃止されるのは世の常ですが、鯖江市などは北陸新幹線が敦賀に伸びても、在来線特急の存続を求める声があります。来島社長はこれについては否定的な見解を示しています。福井の人にとっては不便かもしれないですが、今でも「サンダーバード」等が富山まで行っていない以上、期待は難しいです。
(追記)
JR東海も、「しらさぎ」を本数を減らさずに存続させる考えのようです。
(参考:福井新聞ホームページ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/102399.html、毎日jp http://mainichi.jp/articles/20161215/ddq/008/020/005000c)
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Comments
>「しらさぎ」を米原経由で名古屋まで行くことができるよう、JR東海と話を進めていくとのことです。
「しらさぎ」は、名古屋と北陸間の利用者だけでなく、米原で東海道新幹線・金沢で北陸新幹線からの乗継客も利用しているため、敦賀開業後は北陸新幹線に移転することが予想されます。
「しらさぎ」は毎時1本運転されているが、名古屋まで直通するのは2時間に1本で、残りは米原発着である。
恐らく、名古屋発着の2時間に1本が敦賀-名古屋に短縮して存続するだけでしょう。
場合によっては、車両数も4両編成とかに短縮されるかもしれない。
>2025年度にできるかどうか、といったところのようです。
仮に2025年に技術が完成しても、2022年敦賀開業時点でフル車両を増備しているため、3年後にFGT車両を製造するのは不経済です。
また、北陸用FGTは耐雪・交直対応などハードルが高いこともある。早くても、金沢開業時に投入したE7が更新時期を迎える2030年頃でしょう。
もっとも、FGTが実用化すれば、フル規格は京都までで十分で、何も1兆円もかけて、新大阪-京都間を別線開業させる必要はなくなります。
FGTなら京都駅から在来線を走り、大阪駅や天王寺・関西空港までの直通運転も可能です。
Posted by: かにうさぎ | 2016.08.20 09:34 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* 恐らく、名古屋発着の2時間に1本が
「しらさぎ」でカットされるなら、米原発着のものでしょう。私もそう思います。
* 仮に2025年に技術が完成しても、2022年敦賀開業時点で
フリーゲージトレインが実現したとしても、いつ導入するかは難しいところがあります。大体、フリーゲージトレインを導入するなら敦賀駅の新幹線ホームに乗り入れるスロープが必要ですが、今のところその計画はありません。新幹線の真下に乗り入れるだけです。
* もっとも、FGTが実用化すれば、フル規格は
敦賀以西の建設工事がどこまで進むのかにもよりますが、結局敦賀以西はフリーゲージトレインで済ませるということもあり得ます。
Posted by: たべちゃん | 2016.08.22 09:32 PM