鹿用の「踏切」
近鉄はこのほど、電車と鹿との接触事故を防ぐ目的で、「踏切」を開発しました。
この「踏切」は、超音波を利用したもの。線路沿いには動物が侵入しないよう防護ネットが張られていますが、一部は穴が開いています。動物の行き来を阻害しないようにするためです。この穴を鹿が通るため、電車と接触することが発生するのですが、それが起きないよう、電車の運行時間帯(鹿の行動が活発な時間帯)は鹿が嫌う超音波をスピーカーで流します。電車の運行がない深夜はスピーカーを切り、行き来できるようにします。ちなみに、鹿が線路に行くのは、鉄道ファンだからではなく、体に必要な鉄分を補給するためだそうです。線路の周辺には、レールと車輪の摩擦により生じた鉄粉が散らばっているからです。
このような取り組みは全国初のようで、試験的に設置して一定の効果が得られれば、ほかの箇所にも設置する予定です。
(追記)
大阪線東青山駅付近の鹿用「踏切」が効果を挙げたため、2017年3月に大阪線榛原-室生口大野間にも設置することになりました。年間10件以上の事故が起きている17か所についても設置を検討していきます。
他社でも設置の動きがあり、伊豆急行も11月から試験的に設置しています。
(参考:時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/article?k=2016080300629&g=soc、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/44164/、産経WEST http://www.sankei.com/west/news/161216/wst1612160040-n1.html)
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