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  広島の春と冬(5)

 今回の旅は新しい鉄道を訪ねる旅でもあった。ひとつは将来の住宅地への足、そしてもうひとつは長年の住民の悲願。どちらも発展しますように。

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 ちょっと順番は逆になってしまうのだが、広島から生口島に行く途中、「スカイレール」に乗った。「スカイレール」は山陽線の瀬野とその上の住宅街を結ぶ新交通システムで、昨年の8月に開通した。ふもとの駅で説明用のパンフレットをもらったのだが、「スカイレール」とはどんな乗り物か説明するのは難しい。しかし、ロープウェーとモノレールを足して2で割ったもの、と考えれば大きな間違いではない。上の写真が「スカイレール」の写真である。駅と駅の中間で写真を撮れば見やすい写真ができたのだが、何分体調が悪くそういうことはできなかった。ご了承願いたい。

 とりあえず、「スカイレール」に乗車。住宅が立ちはじめた新興住宅地を空中散歩。今は住宅がまばらにしか建っていないが、将来は家がびっしりと並び、住宅地の住民をたくさん乗せて走ることになるだろう。


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 福山市を流れる芦田川の中州から発見された中世の町、草戸千軒遺跡。福山駅北側にある広島県立歴史博物館には、その草戸千軒の街並みが再現されている。この再現された遺跡の前では写真撮影もできる。願わくば、武士や商人の衣装も貸して欲しいところなのだが。


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 今年の1月に開通した、井原鉄道。岡山県の清音と広島県の神辺を結ぶこの鉄道の開業は、長い間住民の悲願であった。私が乗ったときもディーゼルカーは地元の住民を中心に混雑し、座ることはできなかった。

 岡山から乗った新幹線は、今時珍しい食堂車付き。当然今日の昼は食堂車、ハンバーグを注文する。たった10年前までは「ひかり」に食堂車があるのは当たり前だったが、今ではたった4往復しかない。夜行列車の食堂車も「北斗星」「トワイライトエクスプレス」のみだ。まさに風前の灯火だ。いつまで食堂車があるか分からないが、こういう機会のあるときは使ってみたい。(おわり)

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