仙台市交通局東西線は5両対応
利用者の増加に伴い改良することが難しい地下鉄の場合、あらかじめ将来を見越して拡張できるようにつくっておくことが良くあります(これが功を奏した典型例が大阪市交通局御堂筋線)。
2015年12月に開業した仙台市交通局東西線も例外ではありません。東西線の電車は4両編成ですが、13全ての駅で5両編成に対応できるようになっているのです。ただ、仙台駅を除いては壁で延伸部をふさいでいるので、そこに入ることはできません。なお、5両編成にするときは、今の4両編成の真ん中に1両を追加する予定です。
ところが、この日ごろは入ることのできない延伸部に入ることができるイベントが行われます。9月25日と10月16日に「東西線わくわくトレイン」が八木山動物公園駅で行われ、そのときに延伸部のホームを見ることができます。この「東西線わくわくトレイン」ではほかに、荒井車両基地から八木山動物公園駅への専用列車での移動、普段は立ち入ることのできないトンネル上部のバルコニーからの列車見学もあります。開催時間は両日とも9~13時、定員は両日とも100人です。往復はがきで申し込みます。8月22日必着です。
さて、この延伸部、将来はこのようなイベントに参加しなくても入ることができるのでしょうか? これは今のところ厳しいです。東西線の利用が低迷しているからです。2015年12月に開業したときの需要予測は1日約8万人だったのですが、この半年間の利用者はその6割ほどの1日約4.8万人です。仙台市交通局は東西線を5両編成にする時期について、未定としています。大体、1987年に開業した仙台市交通局南北線も、17全ての駅で2両分を追加できるようになっています。しかし、開業から29年経っても南北線は4両編成のままで使われていないのです。東西線が5両編成になり、延伸部も活用されるとは、今のところ考えにくいです。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201608/20160816_13031.html)
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