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相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線、開業が遅れる

 相鉄本線西谷駅から東海道貨物線横浜羽沢駅付近までを結び、JR東日本と直通する相鉄・JR直通線及び羽沢駅(仮称)から新横浜駅(仮称)を経由し、東急東横線日吉駅までを結び、東急と直通する相鉄・東急直通線、あわせて神奈川東部方面線は、現状では東京に直通する手段のない相鉄にとって大変重要な事業です。

 この神奈川東部方面線、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が整備主体として工事を行い、相模鉄道と東急が営業主体として事業を進めてきましたが、開業時期が遅れることとなりました。相鉄・JR直通線は2018年度内から2019年度下期へ、相鉄・東急直通線は2019年4月から2022年度下期へ変更となる見通しです。相鉄・JR直通線はもともと2015年に開業する予定であったので、さらに遅れることになります。建設費もこれまでの約2739億円から約4022億円に変更となる見通しです。建設費は鉄道建設・運輸施設整備支援機構、国、地方(神奈川県、横浜市)が1/3ずつ負担するため、横浜市の負担も増えることとなります。

 それでは、なぜ開業時期が遅れ、建設費が上がることとなったのでしょう。開業時期については、相鉄・JR直通線については、本線にかかる用地の取得が難航したこと、安全対策設備の検討に時間を要したことを理由に挙げています。相鉄・東急直通線については、本線にかかる用地の取得が難航したことのほか、当初の想定よりも地盤が緩かったため補助工法が必要になったことを挙げています。建設費については、建設需要が増大したために建設物価が高騰したこと、土壌汚染対策法の変更等の法令等の改正、地質調査の結果を踏まえた工法変更、消費税の税率変更等を挙げています。
(参考:相模鉄道ホームページ http://www.sotetsu.co.jp/news_release/pdf/160826_002.pdf、カナロコ http://www.kanaloco.jp/article/194851)

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